シルの紐かみ1
シルの紐かみ2

何度でも誤魔化す

牧場の部屋の周囲には、柵に近づきすぎないよう安全ロープを張っています。
ピンと張られているので小さな子供もそこから先には行かれません。

なのにそのロープをシルは首を伸ばしてくわえ、大きく揺らして伸ばしまくるのです。
気づけばロープはダルダルにゆるみ、子供も越えられるただの床に落ちているただのロープに。

シルの口が届かない場所にロープを張ってしまっては、エサやり体験もしにくくなってしまうため、ゆるんだらいちいち直すという非常に手間のかかる作業が日常的に追加されたのです。

さて、そんなシルですが、この遊びがいけないことだという認識はあるらしく、ボスに見つかると脱兎の如く勢いで部屋の隅まで逃げ、関係ない方向をほうけた顔で見つめて誤魔化します。
ボスが部屋に入ってもほおけた顔のままおしりを向けて逃げ続け最後には捕まり叱られる。

何度も何度も同じことを繰り返すのを見ていると、馬のいたずらというのは相当しつこいな、と苦笑してしまうのでした。