ハクちゃん鳴く1
ハクちゃん鳴く2

ボスからはもらえないことを
わかってる………

人を乗せながら「えーえー」言ってるハクちゃんは、すでにおなじみと思いますが、その正体は「ヒーンヒーン」です。

耳を澄まさなければ聞こえないほど小さくか細く、微かなビブラートの効いた声は、まるでバイオリンの弦に触れるか触れないかくらい弓を当てて弾いた音のよう。

この声を部屋から繋ぎ場へ行く間奏で続けるのです。

ところが先日新たな事実を知ってしまったのです。
変な癖がついちゃったなぁと思い、ボスに伝えたところ、「俺ん時は鳴かないけど」と言うではありませんか。

まさかと思いボスがハクちゃんを連れ出す際、耳を澄ませてみると、鳴かない!
ヒンともスンとも聞こえてこず、おとなしく歩いているのです。

どうやらハクちゃんは、オヤツを持っているであろうわたしのときだけ、心の声が漏れてしまっていたようでした。