雨が続き、しばらく外に出られなかったある冬の日のこと。
久しぶりに牧場へ行くと、放牧した途端シルが猛ダッシュをし、続いて放したハクちゃんを執拗に追いかけ始めたのです。

そうです。大運動会が始まったのです。

ただなぜかこの日のビバは放しても運動会には参加せず、チラチラと気にはしながらも私たちの側から離れようとしませんでした。

でも明らかに興奮はしています。
時折その場から一番近く、シルたちからはいちばん遠くにあるシルの部屋へ飛び込み一周するなど、まるで自分の興奮を落ち着かせるためと言わんばかりの態度を示すのです。

それでもグッと我慢して己の欲求と戦うビバを見て「大人になったんだなぁ」と思った次の瞬間でした。
逃げてきたハクちゃんが、ビバの方めがけて後ろ足を上げてオナラをしたのです。

ビバが猛追したのは言うまでもありません。
そしてしばらく追いかけたのち、今回の運動会の首謀者がシルだと判ったビバは全力で彼女を追いかけ倒したのでした。

我慢しようという理性さえも吹き飛ばす、オナラの凄まじい威力にただただ驚くばかりでした。
毎度おなじみオナラネタ。