のび太の目1
のび太の目2

ショボショボ
昔、夜中群馬の山道を車で走っていたところ、暗闇に鹿の大群を発見したことがありました。
みな無言のまま目だけを光らせて、それはそれはワイルドでした。
そして、ここは動物の領域なのだということを思い知らされて、恐怖と共に畏敬の念を覚えた記憶があります。

普段はウマコたちはどこか人間くさくて、プライベートでは小さな男のコと女のコに思えてしまうことがありますが、もちろん動物です。
光る目を見て、つくづく実感したのでした。

でも、やがてつけられた灯りに目が慣れたのでしょうか。
ハクちゃんだけ目から光が失われ、のび太みたいな目になっていました。
シルもビバもまだ目を光らせている中、ひとりのび太がいる。
きっと眩しくて眠くて、なんでこんな時間に来るのか戸惑ってのび太になってしまったのでしょう。
そんなハクちゃんを見て、やっぱりハクちゃんは背中にチャックがついているのかも、と笑えて仕方がなかったのでした。