今日もうちのウマコが騒いでる

富山県魚津市でひっそりこっそりウマコたちと暮らす筆者が、馬ってこんな生き物だったの!!! という感想をそのまんま絵日記にしました。

2020年12月

ハク歩くのキライ1
ハク歩くのキライ2


ハクが我が家へ来たのは2018年のこと。
事情があり、飼えなくなったお宅から縁あり我が家へやってきたのです。

当初うちにはビバ、シル、ビッグの三頭の馬がいましたが、ミニチュアホースのビッグはニンジン係。
体高110センチのシルは大人を乗せることはできますが、体の大きな男の人は無理。
それにくわえ、急にダッシュするなどムラがあるにもほどある女の子なので、乗れるのは上手な女性限定。
なので老若男女乗せられるオールマイティーな馬はビバだけだったのです。

それでもビバは細身のポニー。
体重が重い方は乗せられません。
それに連休など多忙なときもビバひとりが稼働していたので、体力的にも無理が生じてきた頃でした。

ビバと同じくらいの体高(140センチほど)ですが北海道和種のがっちりむっちりとした体型のハクちゃんは、ビバが乗せられない体の大きな人も乗せられる、期待のホープとして迎えられたのです。

なーのーにー……。
なんていうことでしょう。
数年間乗られていなかったようで、すっかり野生馬となっていたのです。

最初はロデオ状態。人に対する態度、ほかのウマコたちに対する態度から、穏やかで平和主義な性格たと思っていたので、油断していたボスは振り落とされる、わたしは足を思いきり踏まれるなど地獄絵図でした。
それでもボスが根気よく調教し直し、ようやく安心して人を乗せられるようになったのですが、スタミナがない!!!

文句も言わず人間と一緒に一生懸命にひき馬乗馬のお仕事をこなすビバとは正反対で、数人乗せただけで大仕事をこなしたような表情になり、この世の終わりのような顔で歩くではないでしょうか。

しまいには人の腕をくわえて歩くという実力行使にも出る始末。
決して歯は立てないのですが、ハミをくわえる場所(歯がない場所)にわたしの腕をすっぽりとはめこみ、ジリジリと訴えながら歩くのです。

そんなハクちゃんも、今ではビバと交代交代にひき馬乗馬のお仕事を一生懸命にこなすようになりました。
そして、結婚式におよばれしたり、よその町でトナカイさん役として何十人もの子どもたちを乗せられる馬にまで成長したのです。

わたしたちと一緒に仕事をしてくれる。それがただただ嬉しくて。感謝で。
だから、我が家のウマコたち全員だけじゃなく、すべての馬のことが誇らしく、大事に思える毎日なのです。

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中間種用のトナカイのかぶりものだったのに、ポニー体型のハクちゃんには小さすぎて少し切りました。。。顔がでかいということですかね。

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乗馬のあとはニンジンタイム。


 

王の帰還

フロンティアは富山県魚津市のミラージュランドという遊園地施設の中にあるため、牧場から馬小屋へ帰るには遊園地内を歩くことになります。
そのため、フロンティア設立当初は遊具をこわがっていたのですがすぐに慣れ、今では遊園地閉園後に連れて帰るときは、途中でリードを外してしまいます。
するとみな、我先にと「ごはんーごはんー」と(きっと)叫びながら各々の部屋へ走って帰っていくのです。

周囲に人がいないことが限定の帰り方ではありますが、連れて帰る側としてはとっても楽ちん。
あらかじめ部屋には各自ごはんをおいてあるため、こちらが追いつく頃には静かに部屋に入ってごはんを食べているのです。

ただ、シルちゃんだけは別。
みんなと同じように真っ先に走って帰るときもありますが、たいしてお腹がすいていないときや他にどんな理由があるのかわかりませんが、リードを外しても私の横にぴったりとくっつきテクテクと歩いて帰ることがあります。
前に行くでもなく遅れてくるわけでもなく、テケテケと伴走してる様子を見ると、まるで友達とダラダラ帰っているような気がしてきて、なんだかほんわかとした気持ちになるのでした。


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なにされても動じない(でも実はビビリ。。。)

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すぐ人の会話に参加してくる(自分を馬だと思っていない)
 

倍返しへの倍返し1
倍返しへの倍返し2



馬の世界にも序列が存在します。
そこに人が介入すると、また複雑なピラミッドが形成されるのですが、馬社会だけのピラミッドを見ると実に単純。
強いものが上に立つ。
ただそれだけ。

さて、我が家のウマコたちのヒエラルキーの最下位は常にハクちゃんです。

ビッグがいた頃は、微妙にビッグとハクとで順位を争っていましたが、ビッグがお空へ行った今、間違いなくハクちゃんがびりっけつさんです。

そんなハクはよくみんなにいじめられてしまいます。。。

といってもビバもシルも意地悪をしているつもりはなく、自分がしたいと思っていたことをハクが先にやったり、ハクの方が先に歩いたり、つまり自分よりもハクが前に出ることが気に食わず、「オイコラ待て」とケンカをふっかけにいくのです。

でも平和主義なハクはケンカを売られても決して買いません。
そのかわり、彼らのお水や食べ物をこっそりと拝借(ドロボーさん)するのです。

本当にささやかな仕返しなんですが、ただ残念なことに、たいていすぐにバレてしまい、さらに泣きを見ることに。

でもそれでも口も足も手も出さないハクのことがいじらしくて、ギュッとしたくなるのです。
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首と口は毎朝ステレッチしているもので。。。(ハクの毎朝チャレンジbytwitter)
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 ふだんは仲良しなんです

ハク体寄せる
タイトルの答えから言うと

はい!馬はなつきます。ものすごくなつきます!

でしょう。

では、どんな人間になつくのか、というと、
ごはんくれる人>おやつくれる人>優しい人
の順でしょうか。
要は「食べ物」が絡むとなつきやすい、ということです。

ただ、食べ物がないとなつかないのか、と言われたらそれはNO。
その馬と人間との関係性を築くきっかけとして、食べ物は大きな役割を担っているのだと思います。

これはワンちゃんのお勉強と同じではないでしょうか。

ひとつのことを覚えるのに褒めるだけではなく「美味しいものが口に入る=褒められている」と認識させるのです。
だから、おやつをおげるタイミングというのはとても重要なのです。わたしはなんでもないタイミングにあげちゃいますが。。。

さて、我が家のハクちゃんの脳内は、ほぼ食べ物で占められています。
お客さんを乗せてのひき馬外乗は、草ボーボーの公園を歩くのですが、こちらが「いいよ」と合図を送らない限り無理やり食べに行くことは決してありません。
そのかわり、永遠と草のほうを見ながら歩きます。
なので首が常に傾いているのです。

この様子を見た人は「可愛いですね、飼い主さんが好きだから体を寄せているんですね」と天使のような微笑みを浮かべながら話しかけてきます。

こんなとき、「いいえ、草を眺めながら歩いているんです」と真実を伝えるべきか、「そうですね」と菩薩の笑みを浮かべながら肯定すべきか、とても悩むのでした。IMG_9297
撮影中も草に夢中
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よだれが出てるのでどなたかおやつをいただけませんでしょうか

 

縄抜け 新

※旧ブログで描いたマンガの修正版。文章は新規になります。

ビバが我が家へ来たのは1歳4ヶ月の頃。
まだたてがみもショボショボで、輪郭も丸っこく幼い面影を残す、それはそれは可愛い若馬でした。
ただ、あまりにも幼くていろんなことをグングンと吸収していき、ほどなくして悪行の数々をわたしたちに見せつけ始めたのでした。

最速で覚えたのが「縄抜け」。
こちらが自主練しながら覚えた特殊なロープの結び方をじっくりと観察していたのでしょう。
見事な逆再生で縄を外すと、味わうように端から端まで噛み砕き、よだれでグショグショにさせ、満足気に佇んでいるのです。
そうなんです。
別に脱走したいわけではないのです。
ただただ縄を外す達成感を味わいたいだけなんです。

なのでロープが外れているにもかかわらず、まるでエアーロープで繋がれているかのように、そのロープをくわえたままその場におとなしくいるのです。

その後、ロープの結び方を変えたのは言うまでもありません。
ただ、ビバもまた、噛みしだくことでロープをちぎるという新技を生み出し、まるで職人のように数ヶ月かけて完成(ちぎる)させることに励むようになりました。

ビバの「おいた」についてはまたご報告したいと思います。











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