今日もうちのウマコが騒いでる

富山県魚津市にあるふれあい牧場フロンティア。3頭の馬とお空のビッグが繰り広げる日常をマンガにした絵日記ブログ。絶賛毎日更新!

オリジナルキーホルダー、ピンバッジ、マグネット、イヤリング等ウマコオリジナルグッズも販売中。収益はウマコたちの生活費に当てさせていただきます。

2021年01月

馬にはどう見えてるか1
馬にはどう見えてるか2


遊園地の入り口から馬小屋までヒーコラ言いながら通っていましたが、今は除雪もしてもらい、さっさかと歩けるようになりました。
ただ、いたるところに除雪車でかきあつめた雪山ができあがっていて、巨大な壁に今年の豪雪を改めて実感しています。

さて、今日は久しぶりの晴れ。
これまで少量残っていた雪で足元が滑りやすくなっていたため、ひき馬でお散歩程度の運動しかできませんでしたが、今日はシルは調馬索を。
ビバにはボスが、わたしはハクに乗って運動をすることにしました。

除雪をしてもらった道を行き、雪壁を越えて一面銀世界の広場へ向かったのですが、最初はビバが先頭に。
ビバはボスのことを全面的に信頼しているため、雪壁を越えるのもなんのその。
ためらうことなく踏み進めていき、ハクも問題なくあとに続きました。
問題は2回目の雪壁越えです。
試しにハクちゃんを先頭に行ってみたのですが怖がってしまいよけてしまうのです。
これには2つの原因があり、1つは「上の人のことを信頼していない」、2つ目は「上の人の技術が不足している」。
人間にとってはなんてことない現象も、馬にとっては怖いと思うことはたくさんあります。
それはイメージしたり距離感を測ったりできるかできないか、など様々な理由があるのですが、いずれにしても「怖くないと思わせて」「馬の身体特徴を理解した上で技術で前に進ませる」ことができるのが理想。

2つ目の技術的なことは的確な指示をボスからもらったので、後日テーマとして取りあげてみたいと思っていますが、1つ目はわたし自身の問題です。
ふだんは優しいと思われ好かれているとしても、いざというときにリーダーになれない。
馬と暮らす人間としてはこれはあまりよろしくないことなので、今年も引き続き、ウマコたちに信頼してもらえる心の強さを持てるよう精進して生きなければと心に誓うのでありました。
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「怖くない」


 

ビバ脱走1ビバ脱走2


パパはスペインのアンダルシアン、ママは北海道和種。
馬の世界(だけじゃないのかな?)ではハーフのことをF1といい、F1までは血統証明書が発行されるらしいです。

そんなビバは、我が家へ来た1歳4ヶ月の頃はまだたてがみもショボショボで、お顔も丸くて毛は全体的に白く、北海道和種のママ似なのかなあ、なんて思っていました。
それが成長するうちにどんどんパパ似に。
馬ってどちらかというとパパの血を色濃く引き継ぐらしく、背は小さいけれども全体的にバランスの取れた美しい男の子に成長しました(親の欲目)。
背(体高)も5cmほど高くなり140cmちょいほどに。
暴れん坊ではありますが、頭の良いコになってくれたなあと思うのです。

さて、ビバが我が家へ来てしばらくしてからのことでした。
ある日の早朝、ごはんをやりに馬小屋へ行くと、ビバが馬小屋の前で遊んでいたのです。
そうなんです。馬栓棒を外して脱走し、夜通し遊んでいたのです。
おまけにみんなの朝ごはんを貪り食い、ボスの姿を見た途端、慌てて自分の部屋へ行くものの、外れかかり入り口を斜めにふさぐようにささった馬栓棒に引っかかってうまく入れず、頭だけ部屋につっこんだ状態で観念した様子でたたずんでいました。

もちろんしこたま怒られて、怒られたテンションのまま牧場へ連れて行かれたのですが、その日は一日中眠かったのでしょう。
わたしの腕の中に顔を突っ伏すと、爆睡し始めたのです。

馬も徹夜明けは眠いのかと笑いをこらえながらも、遠慮のない頭の重みがやけに愛おしくて、これまで自由気ままに生きてきたけれども、自分にも守るべきものができたんだなあとしみじみと感じだことを今でも覚えています。

顔がシュッと長くなり、背も高くなり、 大人っぽく成長したビバを見ると、あの頃のあどけない彼がとても懐かしく、感慨深い思いにふけるのでした。
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お子ちゃまビバたん

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ボスの腕の中でも寝た💤

帰る ハクいちばん1
帰る ハクいちばん2

牧場から帰る場所=馬小屋=ごはん

そうインプットされているウマコたち。
放牧のあと牧場へ迎えに行くと、ビバとシルが我先にとダッシュしてきます。
それそれは熾烈な戦いで、ボスが行くとビバが自信満々に出口を陣取り、わたしが行くとシルが意気揚々と出口で仁王立ちになるのです。
じゃあふたりで行くとどうなるか、というと、ビバが先に出口にたどり着くとシルは悔しそうに後ろをウロウロとし、シルが先にたどり着くと、ビバは果敢に戦いを挑みに行き、ケンカが始まります。

そんな二人(馬)の様子を離れた場所でジッと見つめ続けるハクちゃんは、スキを見てそっとわたしの背後に近づくと、息を潜めて「早くリードをつけてちょうだい」と言わんばかりに顔を突き出してくるのです。


めったにない光景ですが、ごくごくたま〜にハクちゃんが二人(馬)に勝利する瞬間なのでした。 
 

驚き1

驚き2


SNSで「動物が驚く行動」というのを以前見たボスが、ビバハクシルそれぞれで実験してみました。

それは単純な動作で、足をガニ股に開き、左右それぞれの手を順にロボットのように上げ、両手両足をジタバタと動かしながら近づく、というもの。
 
結果は三者三様。
ビバは耳を絞って怒り、ハクはぼーっとしたまま微動だにせず、そしてシルは一瞬の間を置いてのけぞりビビる。
なぜかシルちゃんは考える時間があるようで、ほんのわずかのタイムラグがあるのでした。
 

ビバ怒る1
ビバ怒る2
ハクを怒るとビバもハクを怒る。
ビバを怒るとビバはハクに怒る。

なので、いつなんどきでも

ボスに怒られる=ハクが怒られている。

とビバの脳内では勝手に変換されているようです。

が、ハクちゃんはとんだ迷惑。
シルに新たな技で対抗したように、対ビバの技をそろそろ編み出してほしい。

念のためですが、ビバは本気カミはしてません。。
 

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