今日もうちのウマコが騒いでる

富山県魚津市でひっそりこっそりウマコたちと暮らす筆者が、馬ってこんな生き物だったの!!! という感想をそのまんま絵日記にしました。

2021年02月

酔っ払いとシル1
酔っ払いとシル2

ふれあい牧場フロンティアは、富山県魚津市にある遊園地施設「ミラージュランド」内で営業をしています。
うちが魚津市さんから土地を借り、フロンティアをオープンしたのですが、遊園地とあって、実にさまざまな人が訪れます。

中でも隣りのバーベキュー場からは、赤い顔をした千鳥足さんたちがしょっちゅう遊びに来てくれるのですが、うちは節度をわきまえた酔っ払いさんならまあ大丈夫。
ただし、お酒の持ち込みは固く禁じています。

夏になると連日バーベキュー場は賑わいを見せ、フロンティアにも陽気な方々が来ます。
大抵大人数で入ってきて一人が乗るのをみんなでわいのわいの言いながら見ている、というスタイルが定番なのですが、中には一人でふらりと入ってきて、ずっとウマコと見つめあっているという人もいるのです。

ビバと見つめ合われると心配で仕方がないのですが、ハクちゃんやシルならまあ安心。
ただ、一昨年の夏は驚きました。

一人でフラフラと赤ら顔で入ってきた女性はシーちゃんと見つめ合い、15分ほどしたらシーちゃんの目の前で体育座りをし始めて、なお見つめ合い、気づくとめちゃくちゃ至近距離に顔を近づけているのでよく見ると、シーちゃんに顔中舐められている最中でした。。。

お互い恍惚とした表情で舐めて舐められ。。。

舐めぐせのあるシルが顔をかじることはないとは思いますが、さすがに止めに入ると、両者から不服そうな顔でわたしは見つめられたのでした。。。 
 

取れたのに1
取れたのに2


馬は実に好奇心が旺盛な生き物だと常々思うのです。

シルは首を極限まで伸ばして取れるものは片っぱしから手に入れていく。


ハクちゃんは遠慮気味にくわえる。
そしてビバは。。。

馬栓棒にかけておいた上着は振り回して投げ捨てる。
柵に引っ掛けておいたロープはくちゃくちゃに噛みしだく。

ありとあらゆるいたずらを仕掛けてくるので、自分の家は大して片付いていないのに、ビバたちの部屋の周り(首が伸びる範囲)だけは余計なものは何も置かないキレイな状態なのでありました。








 

コミック2鳴かなきゃいいのに1
コミック2鳴かなきゃいいのに2

冬の放牧は草も生えてなく、ウマコたちにとっての楽しみは運動会だけ。
と言ってもハクちゃんは運動会すら楽しみでもなんでもないため
冬の放牧はただの苦行らしいのです。

さて、放牧しているウマコたちを迎えに行くと、私たちの気配を察知したビバとシルが競い合うように出口に集まり待機しています。
ただ、ごくごくたまに、ビバもシルも気づかず、唯一ハクちゃんだけが気づいて奇跡の一番乗りをすることができることがあるのです。

そんな時のハクちゃんは、遠目に見てもとても嬉しそうで、待ちきれない様子でワクワクしているかのようで、私たちが到着するのを待てずに大きな声で鳴いてしまうのです。

すると、当然のようにビバとシルが気付きます。
ゆっくりゆっくり間を詰めながらこちらに近づいてくるのですが、依然ハクちゃんは二人(馬)の姿には気づいていない様子。
とうとう後ろにつかれ、案の定おしりをかじられ毛散らかされ、いつもの定位置(最も出口から遠く離れた場所)に追いやられ、安定のビリになってしまうのです。

鳴かなきゃいいのに鳴いてします。

これはハクちゃんの自分自身との戦いなのだと放っておいています。 

シル怒られるカラス1
シル怒られるカラス2

ふれあい牧場フロンティアがある施設は富山県魚津市にある遊園地施設「ミラージュランド」です。
ここは真隣が富山湾、さらに施設内牧場横には池があり、さらに逆隣にバーベキュー場もあるためカモメ、スズメ、トンビ、カラス、サギほか多数鳥が生息しています。

で、このカラス。
我が家とカラスとの攻防戦はかれこれ5年目を迎えるのですが、彼らは本当に賢い。
特にわたしのことは「ちょろい女」と認識しているらしく、わたしが一人の時を狙ってやってきます。

逆にボスのことは「やべーやつ」と認識しているようで、彼がいると「カーカー」と鳴きながら司令を出しまくっているのです。

さて、わたしはよく隠しわすれてリンゴやらサツマイモやらをカラスに狙われています。
先日もいただいたリンゴをいそいそと持っていき、掃除の間厩舎の隅に置いておいたところ、どこからともなくカラスさんが。。。

アンテナが張りまくっているボスがすぐに見つけ、追い払うと、なぜかそこにはフリーズするシルちゃんが。

そうなんです。
身に覚えがありすぎて、
ボスに怒られる=全て自分 
と勝手に脳内変換しているのです。

ビバもハクちゃんも身に覚えがないため平常心なのに、ただ一人(馬)、この世の終わりのような表情を浮かべて佇むシルちゃんなのでした。。。
 

ビバスキンシップ1
ビバスキンシップ2

我が家のビバがスキンシップが非常に苦手だということはもう何度もお話してきましたが、
それでも少しずつ少しずつ慣れていっているような気はします。

いつもシルやハクちゃんとベタベタしているわたしのことをずっと見続け、 おそらく興味はあるのだと思います。
ただ、真正面と不意に手を出されるとものすごく嫌がりときには攻撃的にもなるのです。
馬はそもそも真正面がとても苦手。
視界がぼんやりしているので、真正面に来られると焦点があうまではなんだかわからず怖いのです。
なので斜めに構えて見えるようにする。
馬の真正面に立つと馬が顔を背けることがあるのはそのせいなのです。

我が家ではハクとシルは真正面から手を出しても逃げません。
慣れているから、なのでしょうか。
お客さんにも額から鼻先までワシワシと撫でられています。
理由は定かではありませんが、特にシルは半分馬を忘れているようなウマコなのでなぁんとも感じないようです。

さて、先日厩舎で掃除をしながらハクちゃんのお顔にキスをしていたところ、ビバが隣から顔を出しチラチラと見ていたことがありました。

これまではそんなビバを見かけると頬を軽く撫でるのですが、大抵嫌がります。

なので、勇気を振り絞って手は出さずに顔を近づけてみました。
もしもビバが攻撃的であれば顔を噛まれるかもしれません。いちかばちかの賭けでした。
そして鼻先に命懸けのキスをすると、ものすごく驚いた様子で目を見開きしばらくの間呆然としていました。
ただ、攻撃をしてくることもなく嫌がる素振りもなかったのです。

以来、彼の様子を見ながらではありますが、たまに手を隠しながら鼻先にキスをしては一人喜んでいます。

馬の口元は「仲良し」の場所らしいのです。
なのでここは特に叩いてはいけない場所。
我が家でも気をつけていますが、ビバにとって手が出される=攻撃だと思っているのでしょう。
手ではなく顔であれば近づけても嫌がらないことがわかり、彼が人間嫌いでも攻撃値の高いコでもないことが改めて知ることができた出来事でした。

それでも他の方にはリスキーなのでご遠慮いただく行為ではありますが、暴れん坊のビバの柔らかい鼻先が可愛くて、ささやかで密かな楽しみを見つけた気持ちです。






 

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