

ウマコたちを我が家へ迎えて確か二ヶ月くらいたった頃のことだと思います。
ある動画で、下がった馬の首を滑り台のようにして降りてくる映像を見たのです。
体の小さなシルちゃんだったら大丈夫かな、と思い、試してみることにしました。
ただ、思い返せばこの頃はまだパッツン前髪でもなく、宇宙人にもさらわれてもいなかったシルちゃん。
ワイルドヘアでそこまで懐っこくもなく、わたしとも信頼関係を結びきれていなかった頃だったのです。
裸のシルにまたがると、彼女は首を下げました。
協力してくれるのか、と思ったのですが、よく考えると(よく考えなくても)下の草を食べるために首を下げたのです。
でもちょっと興奮して浮かれていたわたしは、そのまま勢いよく滑り降りると同時にシルちゃんは首を思い切り上げたため、そのまま脳天から地面に突き刺さる形で落馬したのです。
シルちゃんだからまだよかったものの、頚椎間板ヘルニア持ちのわたしはここで首を悪化させ、さらにこの一ヶ月後くらいには夜道で側溝に落ちてとどめを刺されたのでした。
以来、冒険するときは馬と人間の安全のためにもウマコとの信頼関係含め、よ〜く考えてから行うようになったのはいうまでもありません。


