2021年07月
毎日欠かさず行われるある行為
本音を隠して生きていないかい。ハクちゃん
やられる痛みを知ればシルの暴挙はおさまるのだろうか
理由もなくケンカをふっかけ雰囲気を悪くするのが大得意なシル。
昔はビッグがまるでサンドバッグのようにシルの鉄拳を甘んじて受けていましたが、現在そんな奇特なウマコはいません。
ヒエラルキーが逆転してからはビバにはケンカをふっかけられる側に回ってしまったし、シルは目下サンドバッグ募集中なのです。
さて、そんなシルが今ターゲットとしているのはハクちゃんです。
我が家へハクちゃんが来た当初はしょっちゅうやられており、サンドバッグ2号になってしまったかと心配していましたが、今ではシルが向かって来ることを素早く察知し、スタコラと逃げるのです。
それでもシルの攻撃はある日突然襲いかかります。
平和な放牧中であろうと楽しいエサやり体験中であろうと、さすがのハクちゃんもすべての攻撃を交わすことはできません。
見かねたボスは、シルにおしりを向けるとそのままものすごい勢いで後退したのです。
するとシルは驚愕の表情を浮かべ、同じく目にも止まらぬ速さで逃げていきました。
そうです。彼女は普段自分がおしりを向けてハクちゃんに向かって後退しているため、このボスの行為が何を意味するのか、そして逃げなければ大変なことになる、ということを瞬時に理解したのです。
こうしてハクちゃんの平和は守られました、なんてわけはなく、それはそれ、これはこれで相変わらずターゲットとなっているのでした。
思っていたウマと違った時の人間の反応
フェードアウト具合が半端ない…‥…
ウマコたちの放牧を柵越しに眺める人々の、馬に対する理想や願望を打ち消す行為。
それは大運動会。
ウマコたちが走り出し、エアキックを繰り広げながら死闘を繰り広げる様をみているうちに、それまではスマホ片手に動画を撮っていた人たちも、皆無言でその場を離れていきます。
それを見てどう思うかって?
それでいいと思っています。
だって馬であろうとなんであろうと草食動物であろうとなんであろうと生きてるんだもん。
むしろありのままの姿を見てもらうことで、馬=おとなしい・優しい、なんていう先見を拭ってもらえるのだから。
ただ、うちは遊園地内の土地を借りているため、訪れる人たちは馬目的以外の方ばかり。
当然先に述べたように、馬=おとなしい・優しい、とだいたいが思っています。
なのでドン引き具合も結構大きく、皆一様に無言になり、表情を失くした状態で各々牧場をそっと離れていくのでした。