今日もうちのウマコが騒いでる

富山県魚津市にあるふれあい牧場フロンティア。3頭の馬とお空のビッグが繰り広げる日常をマンガにした絵日記ブログ。絶賛毎日更新!

オリジナルキーホルダー、ピンバッジ、マグネット、イヤリング等ウマコオリジナルグッズも販売中。収益はウマコたちの生活費に当てさせていただきます。

2021年07月

ハクちゃん現金なやつ1
ハクちゃん現金なやつ2

現金なヤツのお手本……

ハクちゃんはものすごく愛想がいい。
呼べばすぐにくるし、鼻の穴全開でおねだりもする。
写真を撮ろうと言えばカメラ目線をキープし、抱きつかれてもピクリとも動かない。

そんなハクちゃんですが、愛想がいいのはニンジンを待っているからなのでは、と最近思うようになりました。

もちろんみんなそうです。
ただただ撫でられてうっとりしているのはシルくらいなもんで、他は皆ニンジンをもらえるか近くにいるのでしょう。

ただハクちゃんはお愛想が本当に可愛らしいため、目の前の人間がニンジンをもう持っていないとわかった時の掌を返したかのような態度に苦笑してしまうのです。
じっと相手を見つめ、これ以上ニンジンは出てこないと見定めると、くるりと踵を返して部屋の反対側の隅まで行きおしりを向ける。

これまで変顔で応対してくれていたはずなのに、いきなりおしりを向けられたお客さんは、ハクちゃーんとなんでも何度も何度も呼びかけるのですが、その声も虚しく空振りするだけ。

見かねてハクちゃんを連れてくるのですが、先ほどとはうって変わって能面みたいな顔になっているのでした。
 



 

シル潔癖症1
シル潔癖症2

自分の部屋以外はトイレ

ビバもシルも自分の部屋の中ではボロとおしっこの場所をある程度きめています。

そして、シルはゴロンと横になって寝るのが大好きなためか、柵やロープからおしりを突き出して、他人(馬)の部屋にボロをするのです。

朝会っても体がピカピカなシル、かたや全身汚れているハクちゃん。
どちらかといえばシルの方に軍配が上がりそうなのですが、実際他人(馬)の部屋に不法投棄している現場を目撃すると、とてもとても複雑な気持ちになるのでした。

 

 

 

ハクのメンタル1
ハクのメンタル2

実害がホントに減った…‥

売られたケンカを買わないハクちゃんは、我が家へ来た当初から実害が多かったのです。
やがてビバもハクちゃんは敵ではないと認識してからも、何かとあると八つ当たりされたりと実害を被っていました。

でも三年も経つとハクちゃんも練れてきました。

ビバが首を伸ばしてきても届かない絶妙な距離感を覚え、壁があればビバの足も口も実際には届かないことがわかると、以前よりもぐんと実害が少なくなったのでした。
 
 

 

ビバ捕まってますけど1
ビバ捕まってますけど2


このあと普通に散歩した……

ジャック・ニコルソンばりの恐怖心をわたしに植え付けたビバですが、翌日も案の定軽トラの周りをウロウロとうろつき、首を精一杯伸ばして盗み食いをしようと企てていました。

もちろんボス不在です。

でも絶対届かない場所に置いてあったためわたしは平常心を保ちながら他の作業を黙々と進めていました。


そんな中、ボスが牧場へ歩いて向かってきたのです。

軽トラの周りをうろちょろしているビバを見つけると遠くからまず一喝。
徐々に歩みを進めながらビバをガン見し続け、その視線から逃れるように目を逸らしたビバはわたしの姿をしかと捉えたのです。

そして迷うことなくわたしの元へやってきて、無口のついたお鼻を差し出すと従順にロープをつけられ、あたかも「もう捕まっているのでお構いなく」とでも言いたげな様子でボスの方を見ていたのでした。

 

シャイニング1
シャイニング2

ホントに怖かった……


営業中のお昼ご飯を入れた飼葉桶は、軽トラに積み、牧場の横に置いておくのですが、以前それを発見したビバに盗み食いをされたことがありました。
なので食べられない位置に停車するようにしていたのですが、もうそろそろ大丈夫かな、と思い以前の停車位置に戻したのです。
だってここの方が何かと便利だったから…‥。

そして、楽を優先した結果、数ヶ月ぶりに食べられました。
それもボスがいない時を見計って。

超がつくほどの確信犯なのです。

翌日飼葉桶を積んだ軽トラに乗って牧場へ行くと、遠くからわたし(軽トラ)を待っている馬がいるじゃありませんか。
もちろんビバです。
しかも停車位置で。

その手には乗るものかと軽トラを停める位置をずらしエンジンを切ったときでした。

コツ…コツ…

と窓を叩く音が聞こえてきたのです。

ふと窓の方へ目をやると、ビバが首を伸ばし、窓ガラスを鼻先で叩いていました。

正直ゾッとしました。。。

その眼差しはまっすぐ揺るぎがなく、無言の圧にわたしは身震いを覚え、しばらくの間軽トラの中で固まっていたのでした。
 
 

 

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