今日もうちのウマコが騒いでる

富山県魚津市にあるふれあい牧場フロンティア。3頭の馬とお空のビッグが繰り広げる日常をマンガにした絵日記ブログ。絶賛毎日更新!

2021年08月

初めての波打ち際1
初めての波打ち際2

道のりは遠い…‥

フロンティアの真横は日本海(正確には富山湾)。
牧場内での乗馬でも、右を見れば日本海、左を見れば立山連峰を望める、ものすごく豊かなロケーションなのです。

ただ、この海。
いわゆる近深の海。
砂浜は限りなく狭く、すぐに深海へと誘われるちょっとデンジャラスな海なのです。

そのためうちでもかなりの上級者で希望する方でない限り、海での騎乗はこれまで避けてきました。

さて、今回お盆休み前からフロンティアがある施設「ミラージュランド」がコロナの影響から休業に入りました。

お盆中に入っていた予約もキャンセルになったり、うちのような小さな個人経営の牧場は思考がフリーズしてしまうくらい途方に暮れていたのですが、立ち止まっていては何も始まらない!
この機会に砂浜外乗の練習をすることにしたのです。

ビバは砂浜近くまで行ったことはありますが波打ち際は初体験。
ハクに至っては海自体が初体験(なはず)。

初日はふたりともフゴフゴとお鼻を鳴らしながら緊張しまくり。
やがてハクが海水に興味を持ち始め、そして飲み、それをきっかけにビバも徐々に歩を進め、どうにか波に足をつからせるところまでくるのがやっとのこと。

初日はここで終了し、翌日にまた特訓することにしたのでした。

続く
 

 

バイキング1

バイキング2

ボスの後ろでめっちゃ小さくなってる…‥

遊園地の一角に土地を構えるフロンティアは、音とは縁の切れない環境にあります。
5年前はまだ幼かったビバとシル。
世知辛い世の中を知り尽くしたビッグを師と仰ぎ、今ではそんじょそこらの爆音や突発的なアクシデントにもびくともしないウマコとなりました。

ただ、昨年の春にオープンしたバイキングだけは別。

それは厩舎と牧場の間にデンと構え、避けたくても避けられない遊具なのです。

わたしでさえも動いているバイキングの下にいると上から襲い掛かられているようでおののくので、ウマコたちならなおさらのこと。

バイキングの近くまでみに行かせたり、色々しましたが、ビバとシルは動いているバイキングの近くに行くとパニックに陥り、手がつけられなくなるのです。

なので、休園中突然の雨で厩舎へ戻る時、オープン後に厩舎からウマコたちを牧場へ連れていく行く時など、どうしてもバイキングを通らなければならないときは動かない時を見計らって連れていくようにしているのです。

それでもビバに至っては動いていないバイキングも怖いようで、バイキングの横を通るときは、スッとボスの背後に身を隠し、バイキングが見えないようにしながら歩くのでした。
 

シャワー1
シャワー2

ほぼ石像

我が家のウマコたちは皆、そんなにシャワーは好きではありません。
うちは温水がひけないため水は冷たく、夏場の暑い時期しかシャワーを浴びることができませんが、それでも井戸水なので冷たいのです。

それでもそれぞれやり過ごし方を会得したようで、以前と比べると随分とスムーズにおとなしく終えることができるようになりました。

ただ、シャワーの浴び方にも個性が出ます。

ビバはやはりそつがなく、水をかける手順も心得ているようで、顔に当てる時もかたく目をつぶり水が目に入らないようにします。
ハクちゃんも目をつぶるのですが、代わりに口が開き、飲み干すことで水をやっつけようとするのです。

そしてシル。
彼女は順番を待っている間、徐々に意識をほぼ失い、ボスが部屋に入る頃には石像と化しています。
それでも顔に水をかければ目をつぶるものと思いきや、完全にフリーズしているのでした。
 


シルの髪型1
シルの髪型2

酋長…‥

小さいながらもバランスの取れた体つき、片目をおおう長毛、栗毛に金髪、うちに来た当初のシルは一度も女のコに見られたことがありませんでした。
それどころか「ラオウの馬」と呼ばれ、男の子たちから絶大な人気を誇っていたのです。

ただ、我が家で唯一の女のコ。
せっかくなら可愛くしたいと思い、前髪をぱっつんカットにしたのでした。

理想はサラサラペッタンのすずちゃん前髪。
でもカットしていった髪から順に厚みを増し、仕上がった前髪は厚さ3〜4センチのもっさり前髪。
馬用のトリートメントをしても厚みが減ることなく、梳いてみたら余計に厚みが増し、とかしていない時の前髪はざんばら髪そのもの。
それならばせめてたてがみだけでもおしゃれにしようと編み込んでみたのですが、毛量が多すぎてしめ縄状態に。

そんな時、SNSで知り合った馬友さんの愛馬ライムちゃんが前髪を可愛く結えている画像を見たのです。

ものすごく可愛くて、これならシルもできると思い早速試したら、酋長が出来上がりました。

それでも前髪をぱっつんにしたことで、お客さんからは女のコだと認識してもらえ、嬉しいことに可愛いと声をかけてもらえ、可愛いと言われることで徐々にシルの表情は柔らかくなっていき、5年経った今は、身も心もすっかり可愛いシルちゃんに変身したのです。

髪型が全てではありませんが、それにより、かけられる言葉が変わると馬も人もきっと言葉通りに変わっていくのだろうなと思うのでした。

 

ハクよだれ1
ハクよだれ2

ずっとお腹ベロベロされてた……


 我が家は人間が2人しかいないため、使えるものは遠慮なく使います。
なので、ちょっと爪を切る、ちょっと足の様子をみる、なんてときはたいていわたしがウマコの顔を抑えてボスが様子を見るのです。

この時ウマコたちはたいていドキドキしているようで、これから何かをされるに違いない、ということだけは察しているため、わたしの腕の中に顔を埋めてくるのです。

これだけでも十分胸キュン事案なのですが、さらにわたしのお腹に口を押し付けてモゾモゾするのです。
さらにさらに、ハクちゃんの場合ベロベロするのです。

そして、彼が去った後、わたしの腹部は当然ヨダレでベチョベチョに。
わたしは「あーもー」と言いながらニヤニヤするのでした。

 
 

↑このページのトップヘ