ボス昭和の治療2−1
ボス昭和の治療2−2

おしり好きと思われてる
競馬下がりの暴れん坊達を乗りこなし、スタントも務め、治療やお手入れのほとんどを行う。
それは並大抵の努力ではなかったと思います。
その努力があったからこそ、人からも馬からも認められ、信頼されてきたのでしょう。

そんなボスですが、二十代でテレビマンとなって以降、馬からはしばらく離れることになります。
そして再び乗り出したのは私と出会ってからのこと。

東京に住んでいた私たちは、休みを見つけては御殿場に乗りに行っていました。

やがて馬との暮らしを目指すようになり、7年前にフロンティアをオープンさせたのです。

この7年の間、どのウマコもみな、なんだかしらでボスに助けられてきました。
疝痛はダントツでビバ。
ケガはハク。
ビッグは最期の一週間は介護生活。
シルだけは一度乳房炎で獣医師にお世話になりましたが、ほかは医者知らず。

その代わり、ビバ以外はボスがおしりに手を伸ばすと思い切りおしりを締めて抵抗するようにもなりました。

親の心子知らずとはまさにこのこと。

そんなボスの隣りで可愛がる担当である私(自称「おしりの魔術師」)はニヤニヤするのでした。