うちでレッスンを受けられる方のほとんどが、最初はハクちゃんから始めます。
馬に慣れる意味ではハクちゃんのほうが適しているからです。
特によそで乗馬を習っていた方が習い直しに来られることも多いのですが、乗馬経験者こそハクちゃんに乗ってもらいます。
なぜならフロンティアのウマコたちは「過度な脚」と「ムチ」は使わずに、言葉や舌鼓と腰の推進などわずかな重心移動で動くから。
特にビバは反応の良い馬なので、脚を入れる癖がついていると永遠に走り続け、その間も脚をお腹に当てられ続けると駈歩を出せば良いのかと判断して止まらなくなります。。。
止まらなくなってこわいから前傾姿勢になってしまい足を後ろに巻き込んでしまうと、さらにスピードアップ。
ビバに乗る場合は正しい姿勢が特に求められるのです。
その点ハクちゃんはビバに比べると制御はしやすいため、すでに乗り方に癖がついており、その癖を一旦リセットする意味ではハクの方が適しています。
(と言ってもハクも反応の良い馬で、走り方も力強いため、ほんわかした見た目とのギャップに驚かれることもあります)
ではどんな方がビバでレッスンするかというと、ほとんどが乗馬未経験者の方です。
初めからボスがレクチャーする姿勢と乗り方で乗るため、上達が早い方も多く、みなさん共通して正反撞が素晴らしくうまいのです。
ただ、未経験者と言っても乗馬の場合年齢も性別もバラバラです。なので、体幹や基礎運動能力、筋力、性格などを踏まえてビバに乗るかどうかをボスが決めています。
このようにビバとハクで乗り手を選別しているのですが、ハクで乗ることに慣れた方、もしくは蹴る癖などがなくなった方がビバに乗り替わる場合もあります。
素直で忖度もしてくれるビバは、今何をレッスンしているのかを理解してくれるため、より繊細な技術とメンタルの持ち方を学べるからです。
一方ハクは忖度など一切しません。
なので技術がなければ動きません。
そこにメンタルの弱さも加わると好き勝手し始めます。
でもちゃんと指示出しができるようになれば反応の良い馬なので、上達すればするほど自分の技術の向上を実感することができます。
いずればどんな馬でも乗りこなせるようになりたいとみなさん思ってると思いますが、そう言った意味でも我が家のレッスン馬は2頭しかいないのに、いずれもレッスンに適している気がしています。
そして最終仕上げはシルです。
まだ挑んだ方はいませんが、シルのジェットコースター乗馬を乗りこなせる方が育ってくれるといいなぁと思うのでした。