ビッグ恋の物語11−1
ビッグ恋の物語11-1

スモールライトがあれば。。。
体勢を変えたり体を支えたり、ビッグが小さな馬だからこそできたことでした。
とにかく清潔にしてやり、床ずれと内臓への負担を軽くするため、ふたりで両手足を抱えて何度もひっくり返していました。

ただ、一日つきっきりではいられません。
立ち上がれないこと以外はこれまでとなんら変わりのないビッグでしたので、ひとり置いていかれて驚いたに違いありません。
ものすごい大きな声で鳴き叫んでいました。
あまりにも悲痛な鳴き声に、ビッグにとって体だけではなく精神的にもキツイ日々の始まりだということを実感すると共に、それは私たちにとっても同じだということを覚悟せざるを得ませんでした。