ハクちゃんはさまざまな意思表示の仕方を持っています。
その中でも、もっとも恐ろしいのがオシッコです。
要求が聞き入れられるまで、人の顔を見つめながらオシッコをするポーズを取るのです。
明らかにそれは生理現象ではなく、オシッコがすぐには出てきません。
そして要求が通らないと悟ると、出したくもないのに絞り出すのです。
半分もう脅しです。
私たちは震えながらも脅しに屈することなく毅然とした態度で対応をするのですが、結局はオシッコの始末をしなければならず、「場所を移動したい」という彼の要求を飲まざるを得ないのでした。

