今日もうちのウマコが騒いでる

富山県魚津市にあるふれあい牧場フロンティア。3頭の馬とお空のビッグが繰り広げる日常をマンガにした絵日記ブログ。絶賛毎日更新!

カテゴリ: 馬の知能

飲んだ1
飲んだ2
飲んだ3



1歳4ヶ月で我が家に来たビバは、おそらく日本語をわかっています。

動物と暮らしている方あるあるでしょうが、うちもよくウマコたちに話しかけています。
以前馬と会話ができるという海外の方の本を参考にジェスチャーでの会話を試みたことがあるのですが逆ギレされてしまい、結果、これまで通り日本語で話しかける方が通じるという結論に達したわけです。

ビバが日本語を理解していると思うそのわけは、漫画にあるようヒソヒソ話しているはずの会話をしっかりと聞いていて、実行に移すから。
おそらくこの4年間何度も同じ単語を聞いているので水を飲む、どいて、ごはん、お仕事、レッスン、外乗などの言葉を覚えているのでしょう。 

何よりも乗馬のお客さんが来ると、何も言わなくても牧場の馬小屋の出口に待機して、こちらが来るのを待っていてくれるのでありがたい!

ギューっと抱きしめてグリグリしていいこいいこを思いっきりしてチューってしたいのは山々なのですが、それをするとイヤがるのでグッと我慢して、お仕事が終わったらおやつをあげるのでした。 

縄ほどき1
縄ほどき2


我が家に来て、真っ先に縄外しを覚えたのはビバ。
私たちの手元をじっと観察し続け、ある日器用にロープを外すと、嬉しそうにくわえたまま佇んでいました。

今ではいとも簡単に外せるようになってしまったので、彼だけは少々複雑な結び方をするようになりました。

さて、この四年間、その様子をジッと観察し続けたコがいます。
その名はシルちゃん。
けれども何度トライしても外すことはできないのです。
そうなんです。シルはビバがロープをくちゃくちゃと噛むことで外していると思っているのです。
くわえてからビヨーンと引っ張る。
この動作までは理解できないようで、いつまで立ってもロープをかむことしかできずにいるのです。

先日馬小屋を掃除していた時のことです。
先に掃除とお手入れを終えたビバを外に出し、ロープで繋いでいたのですが、シルも出たかったようで、仕切りにロープを噛んでいました。

でもいくら噛んでも外れないロープに首を傾げている横を、いつの間に覚えたのか、ロープを引きずりながらハクちゃんが馬小屋を出ていくではありませんか。
それを目撃したシルは一瞬ギョッとした表情(に見えた)で固まると、その後も必死にロープを噛み報われない努力をし続けるのでした。
※このあとすぐハクちゃんは捕獲されました。




ハクビバの真似する1
ハクビバの真似する2


馬は人のことも馬のことも本当によく見ています。
我が家のハクちゃんも、朝、隣の部屋でビバが我が儘を言えば、その様子を金網越しにジッと見つめ、その後自分も同じように我が儘を言うのです。

いいことを真似てくれればいいのですが、真似するにはこちらにとっては都合の悪いことばかり。
人も馬も、お手本次第と言うことでしょうか。。 

お利口さん1
お利口さん2
お利口さん23



わたしとボスがケンカすると、ウマコたちはとてもお利口さんになります。
ふだんはウニウニしてなかなか言うことを効かないことも、スッとできるように。

ふだんは鳴き通しのハクちゃんも静かになり、みな無駄のない動きで朝の身支度を終えます。

それはまるで、こちらのピリピリとした雰囲気を感じ取り、余計な火種を作らないよう気を遣っているかのようにも感じられ、だとしたら間違いなくビバが号令をかけているのだろうな、と思うのでした。
 

ぽっけ1
ぽっけ2


わたしはよく、ポケットにニンジンを忍ばせています。
なにかあるとご褒美ですぐにあげられるように入れているのですが、ウマコたちはそのニンジンに気づくときと気が付かないときがあるのです。

あれ??馬の臭覚って人間の1000倍優れてるんじゃなかったっけ?
じゃあなんで気づくときと気が付かないときがあるの?

と常々疑問に感じていたのですが、ある日、その理由がわかりました。
おそらく臭覚よりも「記憶力」が関係しているのかもしれません。

彼らは常にわたしの姿を目で追い、なにをするかをジッと観察しているのです。
そして、わたしがポケットに「なにか」を入れているところを見ているのです。。。

そして、見られていることにわたしが気がついていなかっただけなんです。

なのでポケットの中のニンジンは、臭覚ではなく「記憶力」によってバレてしまっていたのだと思います。

でもここでまた疑問が。
そんなこといったって1000倍臭覚が優れている説はどう説明すればいいのか。
そこで実験してみましたが、まったく離れた場所でポケットにニンジンを入れればまずバレませんでした。これってうちのコたちがおかしいのでしょうか。。。

ただ、近くにいて物陰に隠れてポケットに入れると、彼らはわたしが「いつもと違う動き=ワクワクすることが待っている」と インプットされているようで、物陰から出てくると6つの輝いた瞳がこちらを向いています。
もしかしたら、そこで初めて優れた臭覚が機能を果たし、ニンジンの在り処を知るのかもしれません。
ようはふだんはあるはずかないって思ってるから臭覚が働かない。んなわけないか。。。

いずれにしても、見つかったときはとにかくうるさい。ご褒美にならないので、今年はもう少し工夫する必要があるのかもしれません。

 

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