今日もうちのウマコが騒いでる

富山県魚津市にあるふれあい牧場フロンティア。3頭の馬とお空のビッグが繰り広げる日常をマンガにした絵日記ブログ。絶賛毎日更新!

カテゴリ: 馬の知能

ぽっけ1
ぽっけ2


わたしはよく、ポケットにニンジンを忍ばせています。
なにかあるとご褒美ですぐにあげられるように入れているのですが、ウマコたちはそのニンジンに気づくときと気が付かないときがあるのです。

あれ??馬の臭覚って人間の1000倍優れてるんじゃなかったっけ?
じゃあなんで気づくときと気が付かないときがあるの?

と常々疑問に感じていたのですが、ある日、その理由がわかりました。
おそらく臭覚よりも「記憶力」が関係しているのかもしれません。

彼らは常にわたしの姿を目で追い、なにをするかをジッと観察しているのです。
そして、わたしがポケットに「なにか」を入れているところを見ているのです。。。

そして、見られていることにわたしが気がついていなかっただけなんです。

なのでポケットの中のニンジンは、臭覚ではなく「記憶力」によってバレてしまっていたのだと思います。

でもここでまた疑問が。
そんなこといったって1000倍臭覚が優れている説はどう説明すればいいのか。
そこで実験してみましたが、まったく離れた場所でポケットにニンジンを入れればまずバレませんでした。これってうちのコたちがおかしいのでしょうか。。。

ただ、近くにいて物陰に隠れてポケットに入れると、彼らはわたしが「いつもと違う動き=ワクワクすることが待っている」と インプットされているようで、物陰から出てくると6つの輝いた瞳がこちらを向いています。
もしかしたら、そこで初めて優れた臭覚が機能を果たし、ニンジンの在り処を知るのかもしれません。
ようはふだんはあるはずかないって思ってるから臭覚が働かない。んなわけないか。。。

いずれにしても、見つかったときはとにかくうるさい。ご褒美にならないので、今年はもう少し工夫する必要があるのかもしれません。

 

写真1

写真2



2020年も残りあとわずか。
今年もウマコたちと一緒にたくさんの思い出ができました。
本当に、いい子たち。泣き言言わず、一緒に働き、癒やしと笑いをくれました。

さて、ウマコたちの大事なお仕事のひとつに、「写真を撮る」というのがあります。
リードをつけていてもつけていなくても、一緒に写真を撮りたい、というリクエストはいつなんどき入るかわかりません。

なので、ウマコたちは突然のオーダーにも瞬時に応えられるよう、ふだんからカメラには敏感です。
以前カメラを取ると確実にフレームインしてくる、というお話はしましたが、

 
ウマコたちは「ハイチーズ」の言葉も理解しているようで、下を向いていても、よそ見をしていても、名前を呼んでからその言葉をかけるとほぼほぼカメラの方を向いてくれるのです。
それも確実にカメラ目線を決めてくる。

2021年もそのキメ顔で、フロンティアに訪れるすべての人たちを笑顔にしよう!
来年もどうぞよろしくお願いいたします!
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どこかドヤ顔のビバ(向かって右側)とぼんやりハクちゃん(向かって左側)


 

シルの跳躍1
シルの跳躍2





今年の富山は雪が多い!
20代の頃から富山県魚津市には足繁く遊びに通っていましたが、真冬に遊びに行ったことはありませんでした。
そのため雪国だということをついつい忘れがちなのですが、なんといっても北陸ですから!
そりゃ雪深い地域なことは間違いありません。

それでも昨年は雪がとても少なく、真冬の作業もなんなくこなしていたのですが、今年はそりゃもう大変です!!
説明すると長くなるのでまた機会を改めますが、一言で言えば、体力勝負です。

さてさて、わたしたち夫婦が富山へ移住したのは今から四年前のこと。
初年度から豪雪に悩まされましたが、そんな中、雪の中で遊び回るウマコたちの姿には癒やされたものです。
ただ、雪だからといって遊ばせているだけでは運動になりません。
雪の中での乗馬はまったく問題がないので、定期的に乗って運動をさせるのですが、体の小さなビッグとシルは牧場に放牧するだけのことも多かったのです。

連日の雪で牧場にも大量の雪が降り積もったある日のこと。
まだハクちゃんは我が家にいなかったので、雪の中での騎乗はもっぱらビバと一緒でした。
この日もボスがビバに乗り、牧場の外へ出ると、シルとビッグがうらめしい顔でにらんでいるではありませんか。

我が家では遊園地の営業が終わると、牧場の外にある大広場で草バイキングをさせてから帰るのが常だったため、きっと彼女たちの頭の中には「外に出る=草を食べられる」と思い込んでいたのでしょう。
たとえ一面真っ白な銀世界であったとしても、です。
彼女たちの視線の先にはクローバー畑が広がって見えていたのでしょう。

なのできっとビバのことが羨ましかったのだと思います。

そしてよほど悔しかったのか、シルは牧場の柵近辺を探索すると端に雪が寄せ集められた場所を見つけ、いそいそとそこに登り、助走なしで華麗なジャンプを見せて大海原へと飛び出していったのです。

それはそれは見事な跳躍で。
体が小さいだけでスタイルがとてもいいシルちゃんの姿はとても美しいものでした。
はいそうです。その様子をわたしは一部始終至近距離で見ていたのです。

その後シルちゃんは草を求めて遊園地中を走り回り、つかまえにきたボスから逃げ回り、わたしのもとへスタコラ逃げてきて、そのまま現行犯逮捕でボスに引き渡され、しこたま怒られたのでした。 
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いつもこの体制で外を眺めていました
 

ハク一周1
ハク一周2

馬の知能は人間の3歳児レベルだと言われていますが、人間でもいろんな3歳がいますよね。
それと同じで、同じ馬でも賢いコもいればそうでもないコがいるようです。

我が家のビバの賢さはピカイチ。
物覚えの良さ、理解力、推察力、洞察力……あらゆる知能が長けていると「わたし」は思っています。
実際、日々かける言葉はだいたい理解しており、掃除中「どいて」と言えば体をフッと離してくれるのです。

さて、ビバ自慢はさておき、問題はハクちゃんです。
我が家の雨の日の掃除とお手入れは、ビバ以外はノーリードで行います。
それ自体はまったく問題はなく、足上げも素直に応じてくれるのです。

ただ、ときどき掃除の邪魔になり、ボスに「どきなさい」と言われるのですが、後ろを向くまではいいのです。そのままクルリと回転して、振り出しに戻る。
それを繰り返すため、ものすごく叱られるのでした。 
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「人の話し聞いてるかい?」
「…………(-_-)zzz」
 

縄抜け 新

※旧ブログで描いたマンガの修正版。文章は新規になります。

ビバが我が家へ来たのは1歳4ヶ月の頃。
まだたてがみもショボショボで、輪郭も丸っこく幼い面影を残す、それはそれは可愛い若馬でした。
ただ、あまりにも幼くていろんなことをグングンと吸収していき、ほどなくして悪行の数々をわたしたちに見せつけ始めたのでした。

最速で覚えたのが「縄抜け」。
こちらが自主練しながら覚えた特殊なロープの結び方をじっくりと観察していたのでしょう。
見事な逆再生で縄を外すと、味わうように端から端まで噛み砕き、よだれでグショグショにさせ、満足気に佇んでいるのです。
そうなんです。
別に脱走したいわけではないのです。
ただただ縄を外す達成感を味わいたいだけなんです。

なのでロープが外れているにもかかわらず、まるでエアーロープで繋がれているかのように、そのロープをくわえたままその場におとなしくいるのです。

その後、ロープの結び方を変えたのは言うまでもありません。
ただ、ビバもまた、噛みしだくことでロープをちぎるという新技を生み出し、まるで職人のように数ヶ月かけて完成(ちぎる)させることに励むようになりました。

ビバの「おいた」についてはまたご報告したいと思います。











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