今日もうちのウマコが騒いでる

富山県魚津市にあるふれあい牧場フロンティア。3頭の馬とお空のビッグが繰り広げる日常をマンガにした絵日記ブログ。絶賛毎日更新!

オリジナルキーホルダー、ピンバッジ、マグネット、イヤリング等ウマコオリジナルグッズも販売中。収益はウマコたちの生活費に当てさせていただきます。

カテゴリ: 馬と人

言葉1
言葉2


察しては通用しません

私たちが認識している言葉、というよりも音で理解しているのかもしれませんが、我が家のウマコたちを見ていると、ちゃんと「言葉」として理解しているように思えて仕方がありません。
特に名前。海外の文献では、「馬が自分自身と名前を関連づけるのは馬の認知能力を超越している」とあるのですが、間違いなく名前を「自分自身につけられた音(と言っていいか分かりませんが)」として関連づけていると思うのです。
それと同様に、帰ろう、オヤツ、ごはん、お仕事などの言葉も、行動との関連性を認識しているように思えるのです。

さらにこれにアイコンタクトを加えると、「自分に向けられている言葉だな」と理解して、より反応してくれます。

以上はあくまでも自論ですが、ひと言追加するとしたら、「聞こえないフリ」もします。
馬にも感情がある証拠です。なので拒否してくるなら、違う手で乗り気にさせればいいだけの話。
いつもうまくいくとは限りませんが、一方通行ではなく、あの手この手を使ってコミュニケーション取るのもまた楽しいものです。

昔は海外の本を読んで、馬語を使ってみた理解してビバにキレられていましたが、九年たち言葉とアイコンタクトでのコミュニケーションに落ち着いた気がします。




スーパーホース1
スーパーホース2


頼もしい限り


動物は人の気持ちを読みます。
でも気持ちを汲むかどうかは馬次第。
ビバは知的障害のある人に対しては、とても穏やかに反応します。
きっと感情がストレートなのでしょう。
例えば「可愛い(でも大きくて怖いなあ)」と感じた場合、ビバは(大きくて怖いなぁ)を読み取ります。そのためその人に対して警戒するのです。
逆に感情が「可愛い」だけだと、ビバは安心します。なので、大きな声を出されても動きが激しくても、感情がストレートな人に対しては穏やかにいられるのです。

そしてハクちゃんは、複雑な感情を持つ人に対しても、さらに「恐怖」しかない人に対しても、よほどのことがない限り動じません。
なので障がい者乗馬を行う場合、我々は人のサポートに集中することができるのです。

障がいを抱えたお子さんを持つ親御さんは、子どもにたくさんの経験をさせてあげたいと思っています。
これまでにビバは寝たきりの重度の障がいを抱えた子どもを乗せたり、ハクちゃんは障害者支援施設で30人ほどの大人の障がい者たちを乗せたりもしてきました。
上で激しく動かれたり、大きな声を上げられることも少なくなく、ハク自身が不安になることだってあると思います。
そんな中乗せてくれて、本当に頼もしい限り。

牧場での乗馬体験には「障がい者乗馬」プランもあります。
障がいによってはどうしても難しいこともありますが、乗ってみたい、乗せてみたいという場合はぜひご相談ください。
障がい者乗馬であれば引手のほか補助員が付き、乗り降りが難しい場合でもボスがいるので大丈夫。また、障がいの状況によっては通常乗馬で大丈夫な場合もあるので、軽度の障がいであっても必ず受け付けでご相談ください。そして素晴らしい経験を通していい思い出を作ってくださいね。



ささやか1
ささやか2


こちらも嬉しい


連休後半が始まりました。
フロンティアへ来たら皆さんぜひ、名前を呼んでください。
ウマコたちはもちろん名前を覚えています。
そして呼べば来ます。
そこから人とウマコとの会話が生まれます。
初めの会話ができればあとはキャッチボールするだけ。
それだけで未知の世界を体験できますよ。




バックハク1
バックハク2



朝から暑苦しい



バックをビバとやり始めてから、ビバとのコミュニケーションが少し変わった気がします。
「どいて」という言葉でポジションを譲ってきたビバですが、バックという言葉で「後ろ」に下がることを理解したことで、馬にとって明らかに「人にポジションを譲る」ということを覚えたのかもしれません。
これだけ一緒にいても、まだまだ関係を良くする手段がたくさんあるのですね。

そしてハクちゃんはオヤツが絡むと本当に賢い。でも暑苦しい……。
毎朝「そろそろですかね」という鼻でストーカーされています……。


力量1
力量2



露骨すぎる


オヤツをもらう時は誰にでもお愛想を振りまくくせに、乗ったりお手入れされる時には相手の力加減を測り、それ次第で対応を変えるハクちゃん……。
彼は近いうち、壁に押し付けられるかもしれません……。
でも大丈夫!自分の精神力も鍛えられて、やがてピッピッと足を上げるようになるから。
それまでは当分の間ハクちゃんの悪い顔を見ることになりそうです。


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