今日もうちのウマコが騒いでる

富山県魚津市にあるふれあい牧場フロンティア。3頭の馬とお空のビッグが繰り広げる日常をマンガにした絵日記ブログ。絶賛毎日更新!

カテゴリ: 馬と人

雪の中走る1
雪の中走る2


雪が降り積もる中、先日ボスがビバに乗りました。
ビバは体高140センチちょいのポニーちゃん。
なので60センチほどの積雪では足を取られてしまい、乗馬では一歩一歩しっかりと踏みしめさせないと危険を伴います。 
その日もボスにまたがれたビバは、ザクザクと音を立てながら一歩一歩確実に踏みしめながら常歩(なみあし)運動をしていたのですが、わたしの気まぐれで乗り替わることにしたんです。

すると、なんてことでしょう。
水を得た魚のように、わたしがまたがった途端、あんなに重たそうに歩いていた雪の中を軽やかな足取りでかけだしたのです。 
それも全速力で。。
 すぐに止めましたが、速歩(はやあし)ならまだしも、駈歩(かけあし)とは。。
ビバよ。わたしは上にいるよ。
そう問いかけずにはいられない出来事でした。

ビバの叱り方1
ビバの叱り方2
ビバの叱り方3






怒っているのか怒っていないのかはたまたふざけているのかわからない!
それがわたしの怒り方。
だって沸点が相当高いので、叱らなければならないことも、個人的には「別にいいんじゃない〜」ということが多いのです。
でも、それではお勉強にならないので叱るようにしていますが、これがまた下手くそ。
おそらくウマコたちから見たら、「なにこの人楽しそうにしているの??」とでも思っていたのことでしょう。
効果があらわれませんでした。。。

なので、昨年からは叱り方を見直したんです。

まずは表情にメリハリをつけること。そして声色にもメリハリをつけること。

人間に対しても苦手なこれらをウマコたちにしめすため、自分なりに心を入れ替えたのですが、ある日、ビバに新生激怒りを見せつけたら、めちゃめちゃ至近距離まで寄られてガン見されたのでした。


今年も修行は続く。。。
 

背後から近づくと1
背後から近づくと2


生まれて初めて間近で馬を見たときの感想は「怖い」でした。
プチ留学したイギリスの田舎町で、家族3人が大草原を馬で駈けているのを見た高校生のわたしは、いつか馬で大草原を駈けてみたい。と夢見ていたのです。

その後本格的に馬に乗り始めたのは30歳手前のこと。
ボスとの出会いをきっかけに乗馬を始めたのでした。

最初に会った馬はサラブレッドでした。
そして冒頭の感想を抱いたのです。

とにかくお顔が大きくて、とくに目の大きさにおののき、正直怖さしか感じませんでした。
それまで大型動物を動物園で見ることはあっても、至近距離で見ることはなかったので、 あまりの大きさにびっくりしてしまったのです。

今はその大きさも含めてわたしは馬が好きです。

でも、ときどき牧場で作業をしていると、無言で背後から近づかれることがあります。
気配に気づいて振り返ると……あの瞬間だけは何回味わってもホラーな気分になるのでした。


 


ハク怒られる1
ハク怒られる2








MERRY CHRISTMAS!

せっかくのクリスマスなのでハッピーなマンガをと思いましたが、頭に浮かぶのはどうしてもおもしろかった出来事ばかりで。。。本日も相変わらずなお話です。

さて、我が家のウマコたちはしょっちゅうボスに叱られています。
何度も何度も同じいたずらを繰り返すからです。
ただ、、ボスを目の前にいたずらをすることは、まずありません。
理由は簡単で怒られたくないから。
なので、ボスが後ろを向いた瞬間に悪さをします。
バレバレだということがなぜわからないのか毎回首を傾げてしまうのです。

背中を向ける=もうバレない

という思考回路はわたしとしては理解しがたく、3歳児の気持ちを思い出してみようと思っても、あまりにも大人になってしまったため、なあんにも思い出すことができません。 

そして、叱られたウマコたちがまっさきに考えることは、おそらく「どうしたらこの危機を回避できるだろうか」ということではないでしょうか。
大草原なら踵を返して逃げるのかもしれませんが、ボスを目の前にウマコたちはしばらくの間かたまるのです。
そして、ゆっくりと視線を外すと、遠い目をしながらわたしの姿を探します。
見つけたら完全にロックオン。
「助けて(正しくは「助けろ」)」「どうにかして(正しくは「どうにかしろ」)」
と言わんばかりの真剣なまなざしで穴が空くほどこちらを見つめてくるのです。

昔はよく、「どうしたの?怒られちゃったの?」と猫なで声で迎え入れ、ヨシヨシしていましたが、誰がどう考えても良くない行為。
怒られたら逃げればいい、と彼らは思ってしまうため、最近はぐっとこらえて心の中で「がんばれ」とつぶやくのでした。 

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今年はサンタさんがたくさん来てくれました!!!!!!!!!!!
ハクビバシルが大喜び。ありがとう!という伝言を預かっていますので、この場を借りてお礼を申し上げます!


 

ビバタ睨まれる1
ビバタ睨まれる2

我が家のウマコたちのヒエラルキーは

ビバ>シル>ハク

なのは一目瞭然。
以前はシルがトップでしたが、大人になったビバが昨年激闘の末No.1を勝ち取りました。

で、そこに人が加わるとどうか、というと。。。

ボス>ビバ>シル>ハク

え?わたしはどこかですって?

どこなんでしょう。。。
本来であれば

ボス >わたし>ビバ>シル>ハク

であるべきなのでしょうが、ビバがわたしをどう位置づけているのかがいまいち不明というか自信がありません。

その理由は、お手入れを始めると、わたしとボスとであまりにも態度を変えるから。
わたしの場合はウニウニウニウニウニウニと始終落ち着かない様子。
口遊びをしたりロープをくわえたり、そのたびに叱るのですがいまいち効果は薄く。

先日の朝のお手入れのことでした。
裏掘りといって、足を上げさせてヒヅメの裏の汚れを道具でかき出すお手入れがあるのですが、いつもなら足をトントンとたたくだけでスッと該当する足を上げるのが、その日はやる気のない様子で、いつまでも体を揺らしながらウニウニしていたのです。

さすがのわたしも「いい加減にしなさい」と叱ったのですが、その直後にピッと足を上げたではありませんか。

「そうか、わたしの叱り方が今まで中途半端だったんだな」そう思い、足を上げたまま止まっているビバを褒めながらふとビバの視線の先を見ると、仁王立ちしたボスが至近距離からビバを睨んでいました。

わたしじゃなかったんです。わたしじゃなかったんです!!!
ビバはボスに睨まれたのでお利口になっただけだったんです。

人に対しても馬に対してもあまり上手に怒ることができない自分の性格を、この日改めて実感すると同時にどうにかしなければならない課題がまたひとつ増えたことを痛感したのでした。
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ボスと一緒だと超できのいいコになるのです
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「起きろ」わたしの声を合図に
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倒れ込み寝ます。。。


 

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