今日もうちのウマコが騒いでる

富山県魚津市でひっそりこっそりウマコたちと暮らす筆者が、馬ってこんな生き物だったの!!! という感想をそのまんま絵日記にしました。

カテゴリ: 馬と仕事

ビバとご褒美1
ビバとご褒美2
      このあといそいそ取りに帰った

今年から乗馬における「魔法のテクニック」をTwitterでボスが連載しています。


見てみてねー

乗馬クラブで教えているテクニック、というよりも、乗馬に迷っている方の「気付き」になるようなヒントやボス独自の経験と視点で身につけたテクニックを紹介しています。

その良き相棒がはくちゃん、なわけはなく、ビバなのです。

なのでほかのコたちが放牧されて自由にしている中、ビバだけボスのレッスンビデオの撮影に駆り出されることが多くあります。

最初はなぜ自分だけ?と戸惑っていましたが、今ではこれもお仕事だと理解し、一緒になってうなずいたりカメラ目線をくれたりするのです。

ただ、さすがにあからさまにシルとハクが遊んでいる横でお仕事をさせるのは忍びなく、終わるとこっそりとおやつをあげていました。

問題はこのおやつ。
今では撮影が終わると自らこちらへやってきて仕事が終わったことを告げに来るのですが、急に撮影したりもするのでおやつをいつも持ち合わせているとは限りません。
なので、なかったときの「圧」がものすごくて、もはや「凄み」にしか思えないのでした。
 

ハクレッスン1
ハクレッスン2

ビバは感受性が強く反応が良すぎるため、スイッチが入ると制御がちょいと難しい馬。
小型ながらスピードも出るし小さいのでやや反動も高いので、ビバに乗り慣れている、もしくはある程度乗馬経験のある方に乗っていただくようにしています。

そんなビバですが、初心者レッスンでは大活躍。
フロンティアのレッスンは15分から受け付けていて、レギュラーの生徒さんたちは10分単位で時間を追加しレッスンを行います。
ただうちは遊園地の中にあるためか、体験レッスンの方も多く、本当に全く馬に跨ったことのなく、小学校低学年の小さな子供がレッスンすることも少なくありません。
そんな時は、忖度するビバが大活躍するのです。

ビバは上に乗っている人がどのレベルがすぐにわかるため、全く乗れないとわかるとボスのあとを従順についていきます。
なので、レッスンを受ける方は、なんとなく手綱でコントロールができた、という楽しさと成功体験を味わうことになります。
そのあと興味を持てば通えばいいのだし、他の乗馬クラブへ入会するもよし。
とにかくボスのことを信頼しているビバならではの初心者レッスンができるのです。

さて、問題はハクちゃんです。
先日少しだけ乗馬の経験があるという方が乗りに来られました。
もう一人の方は全くの初心者だったのでビバに乗り、その方はハクちゃんで最初はひき馬(補助として)で騎乗してもらいました。
ハクちゃんは暴走する心配も少ないため、途中からロープを外して自分でコントロールをしてもらうことになったのですが、結局最後までわたしの腕もしくは背中に鼻をくっつけたまま歩き、止まれの合図ではわたしのお腹にぶつかって止まる始末。

さらにパーカーのポケットの中にさつまいもが入っているのを察したのか、最後はポケットに鼻を突っ込みながら(入り切りませんが)歩くという暴挙に!

乗っている方も笑いながらも一人で手綱を持っての乗馬を楽しんでいただけたようでよかったのですが、ハクちゃんの乗馬に対するやる気のなさにはホトホト困ってしまうのでした。 

 

ビバピーン1
ビバピーン2


ビバが我が家へ来たのは1歳4ヶ月のこと。
まだたてがみもショボショボで、お顔も丸くてあどけなく、今みたいな「オトコ!」ではなく、男の子、だったことを今でもよ〜く覚えています。

さて、見た目が成長したビバですが、性格はそのまんま。
やんちゃででもビビリで、オラオラででもいざ喧嘩になると椅子を振り回す小学生に。
それは昔も今も変わりません。
そして、仕事はとにかく真面目に一生懸命にこなしてくれるところも変わらず大人になってくれました。
ただ、人を見る。とにかくとにかく人を見る。

馬に限らず動物は人間のことをよ〜く観察していて、スキあらば悪さ(俗に言うナメられるという現象)をするのですが、ビバはとくに使いわけているようです。
なので、どんなに力が弱くて体の小さな小学生でも、気合があれば言うことを聞きますし、怖がっていれば体の大きな大人でもまったく言うことを聞きません。

そんなときはすかさずボスが乗り替わり、瞬時に調教し直す(俗に言う調整)のですが、途端にピーンと背筋を伸ばしてお利口さんに。

ただ、どんな人を乗せてもお利口さんに言うことを聞く馬だけがいい馬だとは思いません。
そうするのが仕事だと思っている、「従順なお利口さん」。
それはそれで素晴らしい性格ですが、その馬以外に乗った時にがっかりしてしまう可能性も高いですよね。

乗馬は自分の心のあわせ鏡だと思っています。
なので、どんな馬とでも自分のメンタルをコントロールできるようになりたいものです。


なので、ビバが自分勝手なことをしてしまうということは、自分の心が浮ついている、ということなのかなぁとも思うのです。
怖い、不安、迷い……そんなネガティブな気持ちがビバに伝わり、ときに彼をも不安にさせ、ときに集中力を欠かせてしまい結果、好き勝手な行動を取らせてしまう。

だからこそ馬に乗ることで今の自分のコンディションを知ることができ、自分自身の心と体のメンテナンスができるのだと思います。

ただわたしも昔はこう思っていました。
そうは言っても乗馬として駄馬もいるよね、と。

技術もなく経験も浅かったため、そう思わなければ納得がいかなかったんです。

でもウマコたちと暮らすようになり、考えは変わりました。
技術や経験が少なくても、気持ちがぶれていなければそれは確実に馬に伝わる、と。

だから気合だけが十分な小学二年生の女の子でもビバをきちんと操縦することができ、経験がある人なのにビバにもっていかれて苦戦する大人がいる。

そのことに気がついてからは、乗馬においてネガティブな感情は封印するようにしました。
そうしたら、まだまだ未熟な乗馬技術でも、以前よりはビバとの折り合いがつけるようになった気がします。

それと同時に、人に対しても付き合い方が変わった気がします。
争い事が嫌で、自分自身の気持ちにさえ蓋をしてしまうことが多かったわたしですが、昔よりは自分自身の真の気持ちを相手にちゃんと伝える努力をするようになりました。

なのでつくづく思います。
乗馬は実に奥が深い。と。
仕事を真面目にこなしてくれるビバと一緒にお仕事をするからこそ気付かされることがたくさんあるのでした。
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ハクちゃんに偉そうに跨ってみた

ハク歩くのキライ1
ハク歩くのキライ2


ハクが我が家へ来たのは2018年のこと。
事情があり、飼えなくなったお宅から縁あり我が家へやってきたのです。

当初うちにはビバ、シル、ビッグの三頭の馬がいましたが、ミニチュアホースのビッグはニンジン係。
体高110センチのシルは大人を乗せることはできますが、体の大きな男の人は無理。
それにくわえ、急にダッシュするなどムラがあるにもほどある女の子なので、乗れるのは上手な女性限定。
なので老若男女乗せられるオールマイティーな馬はビバだけだったのです。

それでもビバは細身のポニー。
体重が重い方は乗せられません。
それに連休など多忙なときもビバひとりが稼働していたので、体力的にも無理が生じてきた頃でした。

ビバと同じくらいの体高(140センチほど)ですが北海道和種のがっちりむっちりとした体型のハクちゃんは、ビバが乗せられない体の大きな人も乗せられる、期待のホープとして迎えられたのです。

なーのーにー……。
なんていうことでしょう。
数年間乗られていなかったようで、すっかり野生馬となっていたのです。

最初はロデオ状態。人に対する態度、ほかのウマコたちに対する態度から、穏やかで平和主義な性格たと思っていたので、油断していたボスは振り落とされる、わたしは足を思いきり踏まれるなど地獄絵図でした。
それでもボスが根気よく調教し直し、ようやく安心して人を乗せられるようになったのですが、スタミナがない!!!

文句も言わず人間と一緒に一生懸命にひき馬乗馬のお仕事をこなすビバとは正反対で、数人乗せただけで大仕事をこなしたような表情になり、この世の終わりのような顔で歩くではないでしょうか。

しまいには人の腕をくわえて歩くという実力行使にも出る始末。
決して歯は立てないのですが、ハミをくわえる場所(歯がない場所)にわたしの腕をすっぽりとはめこみ、ジリジリと訴えながら歩くのです。

そんなハクちゃんも、今ではビバと交代交代にひき馬乗馬のお仕事を一生懸命にこなすようになりました。
そして、結婚式におよばれしたり、よその町でトナカイさん役として何十人もの子どもたちを乗せられる馬にまで成長したのです。

わたしたちと一緒に仕事をしてくれる。それがただただ嬉しくて。感謝で。
だから、我が家のウマコたち全員だけじゃなく、すべての馬のことが誇らしく、大事に思える毎日なのです。

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中間種用のトナカイのかぶりものだったのに、ポニー体型のハクちゃんには小さすぎて少し切りました。。。顔がでかいということですかね。

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乗馬のあとはニンジンタイム。


 

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