カテゴリ: シル
ふれあい牧場の宿命。エサやり体験と馬の健康


ごめんよ、、、ともに長生きしたいから。。。
フロンティアは遊園地の中にあるため、春休みや連休などまとまったお休みの日が続くと連日賑わいを見せます。
ということはどういうことかというと、シルがニンジンを食べる機会も抜群に増える、ということです。
すなはち食べすぎる可能性が大いに増える、ということでもあるのです。
馬の主食は草です。
ニンジンは人間で言うところのおやつ。
なので食べ過ぎれば当然カロリーオーバーに。
そして馬の日常において最も怖い疝痛の原因にもなりかねないのです。
シルは体も小さく懐っこいため、他のコたちよりもニンジンをもらう機会も多く、そんな時はボスが交通整理を始めます。
ダイエット中という名目でハクちゃんとビバにもニンジンを分散させよう作戦を決行するのです。
最初のうちはシルは自分の前だけにいたお客さんが、急にハクやビバのところへも行き始めたことに戸惑うのですが、やがて交通整理をするボスを認識し、全てを察知し、部屋の隅へ移動します。
もはや戦意喪失。
可哀想なくらいいじけてしまうのですが、実際のところは3本もらっていたところを1本になった程度のダメージです。
可哀想ですが全くもらえていないわけではないので、少しくらいは我慢しようね、と言い聞かせる日々が続くのです。


頼んでもいないのに側にいてくれる。いてくれる。けどただいることがいいとは思えない


ここにいなきゃいいのにって思う反面、いてくれるんだってニヤニヤしちゃう。。。
換毛期のこの時期、白毛のハクちゃんをブラッシングすると大量の抜け毛が取れます。
それはさておき、厩舎ではハクの隣りのお部屋にはシルちゃんがいます。
部屋の間仕切りは下は板、上は金網なので常にみんなそれぞれの顔や様子を確認できる状態に。
そして、ハクちゃんのお部屋を掃除してしている間、シルはずっとその金網越しにわたしの様子を凝視し、ついて回るのです。
別に何をするわけでもなく鳴くわけでもなく、ただただずっとついてまわるだけなので何も問題はないのですが、ハクちゃんをブラッシングしている時が問題に。
彼女はそれまでと同様にただわたしのそばに金網越しにいるのですが換毛期のハク毛が宙を舞い、金網の隙間を通り抜けてシルのところへと飛んでいくのです。
そしてシルの顔にハク毛たちはまとわりつき、それを振り払おうとシルは舌を出し首を左右に激しく振り抵抗する。
だけどわたしは思うのです。
その場をいち早く立ち去るべきはないか、と。
顔を避けるだけでそこから微動だに動こうとしないシルちゃんのメンタルの強さも圧巻です。



好きではない食べ物を弄ぶではない
チモシーってタダじゃないんですけど。。。
他の2頭と比べるとそこまで食べることに執着していないように思えるシルちゃんですが、食べ物の好き嫌いがやや激しい。
ただ、固いものが食べられないのかと思いきや木の枝は食べていたり、
ちょっと理解に苦しむ嗜好ではあるのです。
そして困ったことにチモシーがあまり好きではないということ。
チモシーとはイネ科の植物を乾燥させた食べ物で、馬のほかうさぎさんも食べています。
とても香りもよくビバとハクは美味しそうに食べるのですが、シルだけはチモシーを避けて食べ、さらに暇を持て余しておが屑や自分のボロと一緒にコネコネして混ぜこぜにしてくれるのです。
こうなるともう食べられません。
チモシーだってタダじゃないんです。
普段草刈りをして冬場もフレッシュ麦を食べているせいか、どうも乾燥した草は草ではないと勘違いし贅沢な舌になっているようなのです。。。
困ったもんだ。。。
他の2頭と比べるとそこまで食べることに執着していないように思えるシルちゃんですが、食べ物の好き嫌いがやや激しい。
ただ、固いものが食べられないのかと思いきや木の枝は食べていたり、
ちょっと理解に苦しむ嗜好ではあるのです。
そして困ったことにチモシーがあまり好きではないということ。
チモシーとはイネ科の植物を乾燥させた食べ物で、馬のほかうさぎさんも食べています。
とても香りもよくビバとハクは美味しそうに食べるのですが、シルだけはチモシーを避けて食べ、さらに暇を持て余しておが屑や自分のボロと一緒にコネコネして混ぜこぜにしてくれるのです。
こうなるともう食べられません。
チモシーだってタダじゃないんです。
普段草刈りをして冬場もフレッシュ麦を食べているせいか、どうも乾燥した草は草ではないと勘違いし贅沢な舌になっているようなのです。。。
困ったもんだ。。。
可愛い馬でも許せないことがあるのです
さらに自分を追い込むことに。。。
全国の馬飼さんの中でもトップをはれるくらいダメな飼い主が何を隠そうわたしだ!
せっかくボスが仕込んでくれた調教を壊しかねない甘やかしをしてしまうのもわたしだ!
猛省するもののやはり上手に怒れないというか沸点がかなり高いため意識していても怒るタイミングがうまくはかれないのもわたしだ!
体が小さいからといってついつい甘やかしてしまうシルちゃんですが、ひとつだけやって欲しくないことがあります。
それは、わたしがしゃがんだタイミングでおしりを押し付けてくること。
遠慮なくムギュッと押し付けてくるのですが、なんとも言えない屈辱感というか敗北感というか、とにかくイヤなのです。
彼女はおしりをわたしにかいて欲しくてやっている行為だということは重々承知です。
なぜかって、おしりをかかれて気持ちがいいことを教えたのもまたわたし。
そして日々かいてあげているのもわたし。
全部わたしの責任なのですが、どデカいおしりを顔面に押し付けられると息だけではなく心も息苦しくなるのです。
そして、それよりももっともっと恐ろしいのが、わたしとシルのそんな様子をジッとジッと見つめているハクちゃんとビバ。
確実に目の当たりにした光景をインプットし学習し、いつか試してみようと目論んでいるに違いないのです。
小さいシルだからいいものの、ビバとシルにおしりを押し付けられた日には身も心も圧死してしまう可能性も。
なので彼らには、なるべくわたしたちの戯れは見せたくないのでした。


