今日もうちのウマコが騒いでる

富山県魚津市にあるふれあい牧場フロンティア。3頭の馬とお空のビッグが繰り広げる日常をマンガにした絵日記ブログ。絶賛毎日更新!

オリジナルキーホルダー、ピンバッジ、マグネット、イヤリング等ウマコオリジナルグッズも販売中。収益はウマコたちの生活費に当てさせていただきます。

カテゴリ: シル

女帝完敗1
女帝完敗2

一体何に怒っていたのだろうか……

いつも突然始まる運動会。
つい一週間ほど前のことです。
この日もいつものことだと思っていたらなにやら様子がおかしいのです。
完全に怒りモードのビバが執拗にシルを追いかけ倒し、シルは聞いたことのない叫び声をあげて逃げるも、足の速さではビバには及ばず、あっという間に間を詰められるとまた必死に逃げる。
止めに入ろうにも、こちらにも突進してきそうな勢いに圧倒されてしまい、ようやくビバを捕まえられたのは彼が勢い余ってか、それとも休憩したかったのか自分の部屋に飛び込んだ時でした。

興奮しきったビバを落ち着かせましたが怒りが継続しているのかしばらくの間目を尖らせていました。

何が起こったのか全くわからないのですが、理由も原因もないのにビバは怒りません。
シルに聞いても怯えきっていて話にもならない。

当分の間は放牧中ビバとシルの様子は見ている必要がありますが、体格も体力もすっかり大人になったビバにはもう勝てないと思ったのでしょう。
その日以来かつての女帝はすっかり鳴りを潜め、静かにハクと寄り添っています。

 

シルどけ1
シルどけ2


くっつくと人は喜ぶ
と思い込んでる……

ボスにはくっつくのと同時にもれなく手をペロペロするおまけもついてきます。
わたしにはペロペロはあまりしてこないので、お愛想なのか、ともり思うのですが、真意の程は彼女しかわかりません。

とにかくくっつけばボスが喜ぶと勘違いしているシルちゃんは、いつも決まって最後は怒鳴られて逃げるのでした。

 

シルロープ引っかかる1
シルロープ引っかかる2

結局わたしが折れた‥‥‥

どうなんでしょう、この娘。
譲るってなぁに?
て無垢な顔してた。。。
 

シルとカナグシ1
シルとカナグシ2


いけないプレイをしている
気持ちになる‥‥‥

欠かせない馬のお手入れの一つがブラッシングですが、ブラシにも種類があり、密集している馬の毛をかき分けてフケを掃き落とすものや、毛艶を出すものなど用途によって使い分けます。
そして、それらの道具についた毛を落とすのに使うのが「カナグシ」です。

その名の通り金属でできているためかたく、先の尖った櫛が付いていて、試しに手のひらをそれで擦ってみると結構痛い。。。

そんなカナグシでのブラッシング大好きなシルちゃん。

毛の汚れがひどい場合にはカナグシを使う事もあるらしいのですが、シルちゃんは結構な力を入れないとご満足いただけません。

ただしカナグシが好きなのは彼女だけ。
敏感で繊細なビバは背中を仰け反らして嫌がり、ハクちゃんもいや〜な顔をします。

さて、シルちゃんが好きなお手入れ道具は他にもあります。

それは金属製の熊手です。
この細い爪で思い切りおしりを掻けと催促してきます。
掻いてあげると鼻と口をひくつかせて喜ぶのですが、なんだか変態プレイをしているようでこちらとしては居心地が悪い思いがするのでした。

 

シル猛追される1
シル猛追される2

なんの権限があって追いかける……

いつの頃からか、ビバはボスが誰かを叱ると自分も叱るようになりました。
誰にとってもなんのいいこともないこの悪癖。
それでもビバだけは、ボスが怒ってるから自分が正さなきゃ、と躍起になって叱られている対象を自分も叱りに行くのです。

もっともわかりやすいのが歩いているとき。

ボスがチラッとでも誰かのことを
「遅いよー」
と言おうものなら、至近距離にある場合鼻で小突きにいきます。
なので、ボスとビバ、わたしとシル、ハクのセットにして、なるべくビバと他のコたちは離すようにするのです。

先日、いつものように厩舎に戻る際、それぞれのロープを外した時のことです。
先にハクちゃんを離し、続いてシルを離したのです。
でもシルは相変わらずのんびりとした速度でタラタラと歩いていたので、後ろからビバを離したボスが、早く行くようシルに声をかけたのです。

それでもあちこちよそ見をしながら歩くシル。
そのまま歩かせておけばいずれ部屋に帰るので放っておけばいいものを、さらにボスが声をかけたのです。

そのときでした。
みたこともない速さでビバが走り出し、あっという間にシルの背後へ。
あまりの恐怖に半分腰が砕けるシル。
容赦なくシルのおしりへ振りかざされるビバの頭。
すべてが一瞬の出来事でした。

その直後、ボスの一喝によってビバはその場を離れましたが、そこには怯えきったシルの姿が。

隣に付き添いおしりにそっと手をやると、噛まれた形跡は一切なく、その代わりに大量のヨダレが付着していたのです。

そうなんです。
ビバは噛んだり蹴ったりしてシルを叱ろうとしたのではなく、全力で押してあげようとしたのでした。

最後の3行はほぼ妄想ですが、ビバがボスに代わって成敗しようしているのは間違いありません。
この先も、シルとハクちゃんはその犠牲者になるかと思うと、先が思いやられるのでした。


↑このページのトップヘ