今日もうちのウマコが騒いでる

富山県魚津市でひっそりこっそりウマコたちと暮らす筆者が、馬ってこんな生き物だったの!!! という感想をそのまんま絵日記にしました。

カテゴリ: ビッグ

ビッグ逃走1
ビッグ逃走2

5秒後につかまった。。。


ハクちゃんが来る前のこと。
とある用事で他県へ行ったボスは、事故で膝の靭帯を損傷するダメージをくらいました。
入院を勧められるも、明日になったら腫れ上がりさらに動けなくなると判断したボスは、アドレナリンが出ているうちにと五時間車を運転して自力で戻ってきたのでした。

それから以前の暮らしに戻るまで相当な時間を要したのですが、痛めた直後にその事件は起こったのです。

いつものように営業後、ウマコたちを外へ出し、少し草バイキングをさせたのち、厩舎へ帰ろうと歩き始めたその時でした。

前を歩いていたビバが、背後にくっついたビッグに蹴りをくわらしたのです。
しかしその蹴りはビッグに当たることなく、ビッグを持っていたボスの患部にクリーンヒット。

あっという間の出来事でした。

ボスは低い呻き声をあげると崩れ落ち、ピクリとも動かなくなったのです。

その間ビバは己のしたことに気付いて傍で固まり、シルは状況を把握できずこれまた固まり、私もまた色々な最悪なシチュエーションが頭をよぎり固まってしまったのでした。

ただ1人(一頭)ビッグだけはスススッとボスの近くへ寄ると、倒れている彼の匂いを嗅ぎ、上からじっと観察すると、スタコラと速歩でクローバーが生い茂る広場へと走り出したのです。

その途端です。

尋常ではない怒りのオーラを噴出させたボスが立ち上がり、まるでコン棒を引きずるかのように足を引きずりながらビッグの側へ行きあっという間に捕獲。。。

その後の惨事はご想像にお任せします。
ずっと封印していた出来事でしたが、ボスの許可が出たので今回漫画にしました。
あの頃はわたしも全然注意力が足りなかったために起こった事件。
同時にいろんなことに目配りができるタイプではないのですが、キョロキョロと確認するようになったことは言うまでもありません。。


 

ビッグコミカルおっさん1
ビッグコミカルおっさん2

平気で赤ちゃんのフリができるおっさんだった‥‥‥

 
4月17日の今日はビッグハートの誕生日。
生きていれば22歳になっていたはずです。
なぜ「はず」なのかというと、年齢詐称疑惑があるから。
うちに来た当時は17歳でしたが、歯の様子からも実はもっと年上だったのかもしれないなあと思うのです。実際誕生日も適当につけられた日付だったため、今でも年齢詐称疑惑は払拭されていません。

さて、そんなビッグですが前職は幼稚園の職員ということもあり、そんじょそこらのことには動じない逞しい性格をしていました。
そのため幼いビバとシルの教育係にもなり、常に先頭をきって歩いていました。

ただ、そんな日が長く続くわけもなく、ビバたちが環境にも慣れ、徐々に身体も大きくなるにつれ、ビッグのヒエラルキーは降格し、あっという間に最下位に。

ハクちゃんが我が家に来てからは彼と最下位を巡って戦っていましたがあっさり負け。
安定の最下位を最後まで貫き通していました。

それでもビバやハクちゃんに媚びることは決してなく、シルだけに優しい男っけ丸出しの馬であることには変わりなく、一目置かれる存在でもあり続けたのです。

そんなビッグですが、見た目は歯さえ見なければ小さくて可愛いミニチュアホース。
お客さんからは「赤ちゃん」と思われ、「いっぱい食べて大きくならなきゃ」と可愛がられていたのです。

北海道にいた頃は大きな馬たちに囲まれて隅っこで佇んでいたか細い馬でしたが、本来の愛されキャラを思い出しのでしょう。

大きな目を輝かせながらの上目遣い。
お客さんにだけ見せる舌出し。

この2つの必殺技を編み出したビッグは、いつの間にかフロンティアの「コミカルなおっさん」に変身していたのでした。

 

ビッグに引きずられる1

ビッグに引きずられる2
ビッグに引きずられる3
ビッグに引きずられる4



オープンしてからひと月くらいたった頃でしょうか。
 
この世に生まれていちばん!いちばん!疲れ果てていました。

そんな頃、放牧からウマコたちを連れて帰ることになったのですが、当時我が家にいたのはビッグ、シル、ビバの三頭。
ヨレヨレのボロボロの状態で迎えにいき、誰を連れて帰ろうかと考えたのですが、未調教の新馬だったビバ、女帝のシルを連れて帰る気力はない。
なので迷いなくミニチュアホースのビッグと一緒に帰ることに決めたのです。


 無口にロープをつけ、さあ帰ろうと歩き出した途端、ビッグが突然走り出し、体の芯がグニャグニャ状態だったわたしは簡単に倒れ、あれよあれよと言う間に引きずられ走りだしたのでした。

当時の牧場には無数の木が生えており、わたしは仰向けのまま天を仰ぎ、「木にぶつかって死ぬかも」と覚悟を決めました。

今思えばすぐに手を離せばいいものを、何があっても手放してはいけない!と頑なに思っていたわたしはずっとずっとロープを握りしめていたのです。
つい最近もこれで失敗している(学習してないのか。。。)

はたと気づきロープを握りしめる手を解放したのはどれくらい引きずられてからだったのでしょうか。
運良く木に激突することはなく必死に体を起こすと、見つめる先には意気揚々と走り去るビッグの姿が。
そしてわたしは気づいたのです。

体の大きさは関係ない、と。
むしろ一〇〇キロ超えの馬は相撲取りと同じ。
到底力で敵うわけがない。

この日から当然ビッグに対する見方も丸っぽ変わったのでした。
 

ビッグとカラス1
ビッグとカラス2

日に日に暖かさが増し、もうすぐ春本番。
ズ〜っと花粉症かと思っていたのですが、6年前耳鼻科で花粉症ではないと判明した日以来、ピタッと鼻水が止まったわたしは、今では春は大好きな季節。
遊園地の広場にも草が芽吹き始め、いよいよウマコたちの草バイキングも始められそうです。

そしてもうひとつ。
春と言えば鳥たちの巣作りの季節でもあります。
フロンティアが間借りをしている遊園地ミラージュランドの中には実にたくさんの鳥たちが訪れます。
代表的なのはスズメにカラス。トンビにサギ、ハクセキレイ、ムクドリ、、などなど数多く。
今はどこのどなたかわからない、謎の黒い水鳥が4羽、休園中の池の周囲を占領しています。 

 さてこの巣作りですが、原材料は木の枝がほとんど。
そのほかにその辺に落ちている針金やらなんやら人間の持ち物。
そして5年前から加わったのが、ウマコたちの毛です。

拾っていくのはスズメ、カラス、ハクセキレイが主。
彼らはブラッシングで抜け落ちたウマコたちの毛をせっせこ拾っては飛び立ちまた戻ってくる。
それを何度も繰り返すのです。

ただ、カラスだけは拾う手間をショートカットし、ウマコたちから直接毛を抜いていくのです。
と言ってもそれをされるのはビッグだけ。

二羽のカラスに乗られ、毛をむしり取られているのを発見した時は「助けなきゃ」の一心で駆け寄ったのです。
そこで見たのは、嫌がる素振りも見せないビッグと迷惑そうな顔でこちらを見つめる二羽のカラス。
そうなんです。
ビッグとカラスたちはうまく共存していたのです。

他のウマコたちがカラスに乗られるのを嫌がる中、いつの間にかビッグとカラスたちは提携を交わしていたのでした。
と言ってもビッグへの見返りがなんだったのか、それは今でも不明ですが。

ただしビッグがお空へ行った今は、誰ひとり毛を引っこ抜くことを許さないため、カラスたちは拾う専門に徹する春になりました。
いずれにしても魚津の鳥たちの多くは、ウマコたちのぬくもりに包まれて育っているのです。 

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