今日もうちのウマコが騒いでる

富山県魚津市にあるふれあい牧場フロンティア。3頭の馬とお空のビッグが繰り広げる日常をマンガにした絵日記ブログ。絶賛毎日更新!

オリジナルキーホルダー、ピンバッジ、マグネット、イヤリング等ウマコオリジナルグッズも販売中。収益はウマコたちの生活費に当てさせていただきます。

カテゴリ: わたしとお仕事

ボロ拾い1

ボロ拾い2

状況が違うと
ものすごくツラい……

馬のフンのことをボロと呼びますが、このボロ。
人間や他の動物と同じで健康のバロメーター。
なので毎日毎回ボロの状態をチェックします。
うちは頭数が少ないのでボロを見ただけで誰のものかすぐにわかりますが、頭数が多くても馬飼さんは結構ボロの個性を把握しているのではないでしょうか。
それくらいボロは大事なものなのです。

さて、馬はほぼ草食動物なため、ボロはほとんどにおいません。
もちろん生まれたてのボロはにおいがしますが、数分もすれば気づかないほどにおわなくなります。
牛さんと違って反芻するわけでもなく、長い腸内をゆっくりと草たちはボロとなり排出されるため、乾燥させればまったくにおいは感じられずポロポロと崩れてしまいます。
色は基本緑。さらに食べているもの(乾燥草か生草か等)によって濃淡が変わってくるのです。

このボロは寝藁などと混ぜて発酵させれば土壌改良に最適な堆肥(肥料ではありません)となり、野菜や花、特にバラの栽培に適した土になるとされています。

こんな素敵な利用価値のあるボロを見ると、時々わたしは草団子を想像してしまうのです。
なので触るのも平気。
ただこれは「すぐに手を洗える状況」であることが条件です。

外乗中のボロ拾いで慌ててしまい、うっかり手についてしまったときは絶望的な気持ちになります。
その辺に落ちている葉っぱで拭っても面が広がるだけ。
水分らしきものを探しても晴天続きで水溜りもない。
そのうちに違うところにもボロがついちゃったりしてもうほとんどパニックです。

クサくない、健康のバロメーター、堆肥にもなる、とは言ってもボロはボロ。
可愛いウマコたちのものだとしてもこの状況で手につくのはツラいなあとつくづく思うのでした。




 

ブユ1
ブユ2

今でも年に一度は刺されてる……

ありとあらゆる虫が苦手だったごくごくふつうのオナゴが馬を飼うともれなく虫を素手で触れるようになります。
今ではムカデなどの害虫以外は触れるかな。
あ、クモは元から平気なので女郎蜘蛛じゃなきゃ触れるかもしれません。

さて、富山へ移住後、初めて迎えた夏はそれはそれは暑く、ウマコたちが食べる草を早朝刈ることにしたのです。  

ただ、仕事前だったし涼しい格好の方がいいやと、キャミソールに短パンで出かけたのでした。

途中足に何やら異変を感じ、ふと見ると、小さな小さな虫がたくさんついていたのです。

当時のわたしはちょうど虫にも慣れてきて、虫との共存を意識し始めていた頃。
この日も草刈りで虫たちの家を騒がしてしまったお詫びに足にとまるくらいお安い御用、くらいの寛大な気持ちでいたのです。

でもここでひとつ大きな問題があったのです。
その頃のわたしはブヨの存在を知らなかったのです。

ましてやこんな小さな虫が悪さするとはまったく思わず、優しい自分にうっとりしながらチューチュー吸われてたんです。

草刈りを終えて一旦家へ帰るとなぜか足のあちこちから血が流れていました。
でもこの時点でもさほど気にせず、草で傷つけたかな、くらいに考えていたのですが、着替えて営業し始めた頃から猛烈な違和感を覚えたのです。

足が異様に重だるく、やがてズキズキと痛み始め、そこでようやくジーンズをめくってみると、あり得ないくらい両足が腫れ上がっていました。

膝までパンパンに腫れて真っ赤になり、そのうちにおそらく熱が出できたのでしょう。意識が朦朧としてきたのです。

このときになってやっと、足にたかっていた虫が原因ではないかと思い始めたのですが既に手遅れ。
偶然遊びに来ていた友人が車で皮膚科へ連れて行ってくれたのですが、先生からは自業自得と言わんばかりの呆れ顔をされ、解熱剤とステロイドを処方されたのでした。

ブヨに刺された経験がある方はご存知だと思いますが、刺された後が本当に大変。
腫れは一週間ほどでおさまりましたが、痛みはひと月以上、痒みはその後一年以上続きました。
13ヶ所刺されたため足はもう出せないほどキズだらけ。

この日を境に、友達になれる虫となれない虫を見極める必要があることを学ぶと同時に、草刈りはキャミと短パンではしないことを硬く心に誓いました。

それでもブヨはやるやつです。 
長靴を履いていても中に入ってきて刺してきます。
なので今でも年に一度はブヨに刺されてしまうのでした(今年は2回刺された)。。

 

コミック3学習しない私1
コミック3学習しない私2

365日×5年繰り返してる…‥‥‥

馬は意外といたずら好き。
というか好奇心旺盛な生き物。
なので、目の前に目新しい物があれば鼻でまさぐり様子を伺い、必要に応じて鼻先もしくは口にくわえて排除します。 

そして飽きずに繰り返しそれらの行為を行うのです。

最近は、そのものをいたずらするウマコが悪いのではなく、そこに置く私が悪いのだ、とさえ思うようになりました。

なので、出来るだけ危険を回避するものの置き方なり行動を心がけてはいるのですが、朝の掃除中はどうしても身近に道具を置きがちに。

そして、毎朝ほうきを倒されるのでした。 

夢だった1
夢だった2

夢で良かった……

 ものすごくリアルすぎて目覚めが本当に悪かった夢。
動物と暮らしているとこれってどんな人でも心配になることかも。

東京にいた頃、神田明神の神馬あかりちゃんがお外に出てしまい、東京医科歯科大学病院前を大疾走した日のことを思い出します。
あそこはものすごく交通量も多く、小型のあかりちゃんはよく無事だったな、と。
確かどこぞのおじさまが立ちはだかり、あかりちゃんを静止してくれたんじゃなかったかな。
うろお覚えですが。

とにかく夢で本当に良かったと朝からどっと疲れた1日でした。
 

 

オープンの思い出1
オープンの思い出2


2017年3月16日。
ふれあい牧場フロンティアがオープンしました。

そして2021年3月20日の今日。
ふれあい牧場フロンティア5年目の今季スタートです!

思い起こせば5年前のオープンは本当に大変だった。
なにが大変かって「遊園地で接客」だったから。

☆接客をしたことがない 
☆人見知りが激しい
☆子供に慣れていない
☆遊園地にあまりいったことがない

じゃあなぜ遊園地?というくらい不適合者の烙印をたくさん持っていたため、ガチこちに緊張した状態でなんとかオープンを乗り切ったのでした。

そもそもなぜ遊園地か、というと。
富山県で牧場を開ける場所を探していた私たちに協力の手を差し伸べてくれたのがミラージュランドさんだったから。
ミラージュランド内の土地(正確に言うと市の土地)を我が家が借り、牧場を開くことができたのです。

もともと人が集まる場所なので、当然オープンからものすごい数の人が来てくれました。

普通に考えればどれくらいの集客になるかなど想像できていたはずなんですが、緊張と浮かれた気持ちとでずっと興奮していたんでしょうね。
東京での仕事も抱えたままオープン準備をしていたのでそこまで想像が至らなかったのでした。

というわけでなんとかひと月過ぎた頃には、ビッグサイズのトレーナーから出ている手の先とキャップのツバで守られていた額を除いた顔全面と首が松崎しげるさん状態に。
耳にいたっては真っ赤に腫れ赤いを通り越してどす黒く変色していました。

疲れ果てていたためまともに鏡も見ていなかったので、久しぶりに見た自分の姿に愕然とし、さめざめと泣いたものです。

それから丸四年。
徐々にですが接客にも慣れ、声も少しは大きく出るようになり、本日5年目を迎えることができました。

これもひとえにボス、ミラージュランドの皆さん、友人、大家さん、ご近所の皆様、そして東京で見守ってくれている両親の応援のおかげです。

今年も安全に楽しく、ふれあい牧場フロンティアをボス、ビバ、シル、ハクと盛り上げていこうと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします! 
人見知りなのは許してね。。。
 

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