今日もうちのウマコが騒いでる

富山県魚津市でひっそりこっそりウマコたちと暮らす筆者が、馬ってこんな生き物だったの!!! という感想をそのまんま絵日記にしました。

タグ:コミックエッセイ

スマホ越しの声1

スマホ越しの声 c2

シルを忘れてた……

先日諸用で牧場を留守にした時のこと。
厩舎で朝のお掃除をするボスと電話で話していると、スマホから漏れ聞こえてくる私の声にビバが反応したらしいのです。 
そこで、電話越しに名前を呼ぶとどうなるか、実験してみました。

まずはすでに反応しているビバ。
顔の前にスマホを近づけてもらい、ビバの名前を呼び続けると、スマホをかじる、という期待を裏切らない暴挙に出ました。 
その結果、私のことをどう思っているのか、不安がさらに増すことになりました。

続いてハクちゃん。
最初は何が何だかわからない様子だったのが、やがて何を思ってか、フレーメンをし始めたのです。

相変わらず多岐にわたるフレーメンの活用法に感心すると同時に、予想を上回る過剰な反応に朝から胸がいっぱいになってしまいました。

そして心が満足したからか、大事なムスメと話す前に電話を切ってしまったため、シルには改めて電話をしてみようと思っています。

シルとカナグシ1
シルとカナグシ2


いけないプレイをしている
気持ちになる‥‥‥

欠かせない馬のお手入れの一つがブラッシングですが、ブラシにも種類があり、密集している馬の毛をかき分けてフケを掃き落とすものや、毛艶を出すものなど用途によって使い分けます。
そして、それらの道具についた毛を落とすのに使うのが「カナグシ」です。

その名の通り金属でできているためかたく、先の尖った櫛が付いていて、試しに手のひらをそれで擦ってみると結構痛い。。。

そんなカナグシでのブラッシング大好きなシルちゃん。

毛の汚れがひどい場合にはカナグシを使う事もあるらしいのですが、シルちゃんは結構な力を入れないとご満足いただけません。

ただしカナグシが好きなのは彼女だけ。
敏感で繊細なビバは背中を仰け反らして嫌がり、ハクちゃんもいや〜な顔をします。

さて、シルちゃんが好きなお手入れ道具は他にもあります。

それは金属製の熊手です。
この細い爪で思い切りおしりを掻けと催促してきます。
掻いてあげると鼻と口をひくつかせて喜ぶのですが、なんだか変態プレイをしているようでこちらとしては居心地が悪い思いがするのでした。

 

ハク待ち時間寝る1
ハク待ち時間寝る2


この強さ、心の底から羨ましいのだ

ハクちゃんは平和主義、優しい、穏やか‥‥‥。
売られた喧嘩も買わずに逃げる。

てっきり弱いのかと思っていましたが、一緒にいるにつれ確信します。

彼のメンタルの強さほど凄まじいものはない、と。

どっしり構えてひたすら耐える。
ようやく白力王の名に相応しい風格が出てきたのかもしれません。


 

名前を呼ばれると1
名前を呼ばれると2

結果みんな来るけど過程はバラバラ

馬も自分の名前を分かっています。
なので呼ばれれば反応し、寄ってもきます。 ただ、その寄ってくる過程には個性が出るのです。  


我が家でも、愛玩担当のシルはお客さんに呼ばれればすぐくる、または呼ばれる前から近くにいる。

呼ばれるとニンジンか、乗馬かの二択になるハクちゃんはお客さんの手元をじっくり確認し、ニンジンを持っていると寄ってきます。

ビバはこれまでニンジンをあまり貰えなかったので疑心暗鬼。
呼ばれたら行かなきゃって思ってるので体は反応するのですが、警戒しながら近づいてくるのです。

そんなウマコたちを見ていると、いかにビッグが偉大だったかが窺い知れます。

彼は呼ばれれば、照準を完全にお客さんに合わせたまま、舌を出したながら赤ちゃん顔で寄ってくる。

あまりのあざとさに、おっさんも策士だなぁと、と毎回思わずにはいられなかったのでした。
 

シル猛追される1
シル猛追される2

なんの権限があって追いかける……

いつの頃からか、ビバはボスが誰かを叱ると自分も叱るようになりました。
誰にとってもなんのいいこともないこの悪癖。
それでもビバだけは、ボスが怒ってるから自分が正さなきゃ、と躍起になって叱られている対象を自分も叱りに行くのです。

もっともわかりやすいのが歩いているとき。

ボスがチラッとでも誰かのことを
「遅いよー」
と言おうものなら、至近距離にある場合鼻で小突きにいきます。
なので、ボスとビバ、わたしとシル、ハクのセットにして、なるべくビバと他のコたちは離すようにするのです。

先日、いつものように厩舎に戻る際、それぞれのロープを外した時のことです。
先にハクちゃんを離し、続いてシルを離したのです。
でもシルは相変わらずのんびりとした速度でタラタラと歩いていたので、後ろからビバを離したボスが、早く行くようシルに声をかけたのです。

それでもあちこちよそ見をしながら歩くシル。
そのまま歩かせておけばいずれ部屋に帰るので放っておけばいいものを、さらにボスが声をかけたのです。

そのときでした。
みたこともない速さでビバが走り出し、あっという間にシルの背後へ。
あまりの恐怖に半分腰が砕けるシル。
容赦なくシルのおしりへ振りかざされるビバの頭。
すべてが一瞬の出来事でした。

その直後、ボスの一喝によってビバはその場を離れましたが、そこには怯えきったシルの姿が。

隣に付き添いおしりにそっと手をやると、噛まれた形跡は一切なく、その代わりに大量のヨダレが付着していたのです。

そうなんです。
ビバは噛んだり蹴ったりしてシルを叱ろうとしたのではなく、全力で押してあげようとしたのでした。

最後の3行はほぼ妄想ですが、ビバがボスに代わって成敗しようしているのは間違いありません。
この先も、シルとハクちゃんはその犠牲者になるかと思うと、先が思いやられるのでした。


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