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可愛がられている自覚があるシル
馬は呼べば来るけれども事情があって行かれない時もある
シルちゃんの得意技
牧場の外でロープに繋ぎ、草バイキングをしていると、たまにシルが見当たりません。
無口のサイズは大きすぎるわけでもないのですが、どうやってか外してひとり自由に歩き回っているのです。
牧場内の部屋にいても、いつの間にかスッキリした顔でたたずむ側には、柵に引っかかった無口がポツンと。
さらに取れないよう結んだはずのロープの結び目もどうやってか外します。
ビバのようにくわえて引っ張るのではなさそうで、どうやら引いては戻りを繰り返して緩ませているようなのです。
とは言うもののちゃんと見ていたわけではないので本当のところはわかりません。
いずれにしても彼女がいつイリュージョンするかわからないため、ひとり留守番をさせるときは牧場の出入り口の施錠は念入りにするのでした。



女帝完全敗北宣言か⁈
いつも突然始まる運動会。
つい一週間ほど前のことです。
この日もいつものことだと思っていたらなにやら様子がおかしいのです。
完全に怒りモードのビバが執拗にシルを追いかけ倒し、シルは聞いたことのない叫び声をあげて逃げるも、足の速さではビバには及ばず、あっという間に間を詰められるとまた必死に逃げる。
止めに入ろうにも、こちらにも突進してきそうな勢いに圧倒されてしまい、ようやくビバを捕まえられたのは彼が勢い余ってか、それとも休憩したかったのか自分の部屋に飛び込んだ時でした。
興奮しきったビバを落ち着かせましたが怒りが継続しているのかしばらくの間目を尖らせていました。
何が起こったのか全くわからないのですが、理由も原因もないのにビバは怒りません。
シルに聞いても怯えきっていて話にもならない。
当分の間は放牧中ビバとシルの様子は見ている必要がありますが、体格も体力もすっかり大人になったビバにはもう勝てないと思ったのでしょう。
その日以来かつての女帝はすっかり鳴りを潜め、静かにハクと寄り添っています。