牧場の外でロープに繋ぎ、草バイキングをしていると、たまにシルが見当たりません。
無口のサイズは大きすぎるわけでもないのですが、どうやってか外してひとり自由に歩き回っているのです。
牧場内の部屋にいても、いつの間にかスッキリした顔でたたずむ側には、柵に引っかかった無口がポツンと。
さらに取れないよう結んだはずのロープの結び目もどうやってか外します。
ビバのようにくわえて引っ張るのではなさそうで、どうやら引いては戻りを繰り返して緩ませているようなのです。
とは言うもののちゃんと見ていたわけではないので本当のところはわかりません。
いずれにしても彼女がいつイリュージョンするかわからないため、ひとり留守番をさせるときは牧場の出入り口の施錠は念入りにするのでした。


