今日もうちのウマコが騒いでる

富山県魚津市でひっそりこっそりウマコたちと暮らす筆者が、馬ってこんな生き物だったの!!! という感想をそのまんま絵日記にしました。

タグ:ヒエラルキー

コミックヒエラルキー1
コミックヒエラルキー2

魔法はすぐとけた。。。




これまでウマコたちはポジションをめぐってそれはそれは仁義なき戦いを繰り広げてきました。
頭数が少ないからこそ見えてくる熾烈な争い。
誰もがみな、時には駆け引きを、時には賄賂を利用しながら自らのポジションを保持することに必死だったのです。


そんな時に我が家へ来たハクちゃん。

彼にとってははなからポジションやらヒエラルキーやら全く関係なかったのです。
そんな面倒なことに悩まされることなく生きてきた彼は、他のウマコたちの必死な様が理解できなかったのでしょう。
まったく影響を受けることなくハクちゃんはハクちゃんのままでいたのです。

その結果彼はシルに見染められ、争うことなく媚を売ることもなく、ただありのままの自分でいるだけで今の平和なポジションを獲得することができました。

力が強いものが生き残る。
どんな世の中でもどんな生き物でもこれは当てはまることですが、ハクちゃんを見ていると、誰を気にすることなく心穏やかにいることが実はものすごく強いんじゃないかって思うのでした。



 


 

 倒される1
 倒される2
倒される3
倒される4

昨年の夏のこと。
営業が終わり、しばしの放牧タイムを終えてから、ビバとハクを一緒に馬小屋へ連れて帰ろうとしたある日の夕方のことです。

まずビバをリードで繋ぎ、その後ハクちゃんも繋いで歩き出したその時でした。
ハクがわずかにビバを追い抜いたのです。
その途端、電光石火の如く速さでビバの刃がハク目掛けて向けられました。
「あ!」と思った瞬間ハクが叫び声をあげて立ち上がり、その後のことはよく覚えていません。

気付いたらわたしは横たわり、ビバとハクに見下ろされていました。

わたしはハクのリードを離さなかったため、彼が立ち上がると同時に宙に浮き、そのまま落下したのです。

ここで慌てたらだめだと思い、何食わぬ顔で立ち上がり、「行こうか」と平常心を装いながら声をかけて歩き出したのですが、気のせいか、それから数日の間はハクの態度がどこかよそよそしく、もしかしたら最下位のポジションを譲ろうと目論んでいたのではないかなと思うのです。

きっとハクちゃんは、自分がわたしを倒した、と勝手に脳内変換していたのかもしれません。
動物たちとの暮らしは可愛い!愛おしい!だけじゃぁ身が持ちません!
こちらのちょっとした行為でこれまでの関係性は簡単に変わる可能性もある。
常にウマコたちにとって頼れる存在であるにはどうあればいいのか。
これがわたしにとっては永遠の課題なのです。

結局いつの間にか私とハクは、いつもの関係性に戻りましたが、ただ、最近ふとこの日の出来事を思い出すとどうにもげせないことがあるのです。
それはビバのこと。
その後も態度の変わらなかったビバは、やはりわたしのことを下に見ているのかも、とそちらの方が気になって仕方がないのでした。

 

お供え1
お供え2


今年も相変わらずハクちゃんはピラミッドの一番下。
安定の最下位を継続中です。

先日馬小屋を掃除中、ウマコたちを外につなぎ、それぞれに少しずつ牧草をあげていた日のことです。
ハクちゃんとシルを隣同士につないでいたのですが、いつの間にかハクちゃんは自分の牧草をシルに取られていたのです。

ハクに背中を向け、余裕綽々と牧草を咀嚼し続けるシルに対し、ハクちゃんはただただ体を左右に揺さぶるだけ。
悲しそうな顔でウロウロとしていました。

そろそろ手助けしようかと思ったその瞬間。
ハクちゃんはおもむろに首を下げ、勢いよく牧草をくわえると、そのまま頭を振りかざしてシルの頭の上にフワリと牧草をお供えしたのです。

あっという間の出来事だったため、シルもなにが起こったのか理解できず、しばらく呆然としたあと、頭に草を乗せたまま再び牧草を食べ始めたのでした。
そして、なぜか二人仲良く肩を並べ、牧草を食べ始めたではありませんか。

今年もハクちゃんは弱い。けど弱いなりに日々考え、一生懸命に生きています。
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あきらかに侵略したシル。お供えはいつの間にか消えていた
 

ビバタ睨まれる1
ビバタ睨まれる2

我が家のウマコたちのヒエラルキーは

ビバ>シル>ハク

なのは一目瞭然。
以前はシルがトップでしたが、大人になったビバが昨年激闘の末No.1を勝ち取りました。

で、そこに人が加わるとどうか、というと。。。

ボス>ビバ>シル>ハク

え?わたしはどこかですって?

どこなんでしょう。。。
本来であれば

ボス >わたし>ビバ>シル>ハク

であるべきなのでしょうが、ビバがわたしをどう位置づけているのかがいまいち不明というか自信がありません。

その理由は、お手入れを始めると、わたしとボスとであまりにも態度を変えるから。
わたしの場合はウニウニウニウニウニウニと始終落ち着かない様子。
口遊びをしたりロープをくわえたり、そのたびに叱るのですがいまいち効果は薄く。

先日の朝のお手入れのことでした。
裏掘りといって、足を上げさせてヒヅメの裏の汚れを道具でかき出すお手入れがあるのですが、いつもなら足をトントンとたたくだけでスッと該当する足を上げるのが、その日はやる気のない様子で、いつまでも体を揺らしながらウニウニしていたのです。

さすがのわたしも「いい加減にしなさい」と叱ったのですが、その直後にピッと足を上げたではありませんか。

「そうか、わたしの叱り方が今まで中途半端だったんだな」そう思い、足を上げたまま止まっているビバを褒めながらふとビバの視線の先を見ると、仁王立ちしたボスが至近距離からビバを睨んでいました。

わたしじゃなかったんです。わたしじゃなかったんです!!!
ビバはボスに睨まれたのでお利口になっただけだったんです。

人に対しても馬に対してもあまり上手に怒ることができない自分の性格を、この日改めて実感すると同時にどうにかしなければならない課題がまたひとつ増えたことを痛感したのでした。
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ボスと一緒だと超できのいいコになるのです
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「起きろ」わたしの声を合図に
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倒れ込み寝ます。。。


 

ハク怒れない1
ハク怒れない2
いーんです!怒れなくてもいーんです!
怒れる人に代わりに怒ってもらいましょう!
それでいーんです!
  
ということで、今回は怒るのがへたっぴなハクちゃんのお話しです。
我が家は牧場から馬小屋へ帰るとき、ノーリードで帰るということは前回お話ししましたが、
ウマコたちにとってなによりも楽しみなのは「ごはんタイム」。
なので、一日お仕事をして家へ帰るときがもっともウキウキしているのです。

そして、だれよりも食べることが大好きなハクちゃんもまた、リードを外すと一目散に自分の部屋めがけてダッシュしていきます。

ただ、ときどきハクが驚愕の表情を浮かべて自分の部屋の前でうろうろとしていることがあります。
どうしたんだろうと様子を伺ってみると、なんていうことでしょう。
シルがハクの部屋に入り悠々とごはんを食べているではないでしょうか。

その隣の自分の部屋にはちゃんとシル用のごはんが置いてあるにもかかわらず、です。

これがビバだったら大ゲンカが勃発。
そもそもビバの部屋にシルが入ることは決して無いのですが、ハクのことは下に見ているのでしょう。
明らかにわざとハクの部屋に入り、ハクのごはんを食べているのです。

その様子をハクはただただ悲しそうな顔で見つめるだけ。
ただ体は右往左往と揺れているでどうにかしたいのは明らか。

でもちゃんと怒ることができないので、最終的には人力でシルを強制退室させ、ようやくハクちゃんは安心した様子でちょっと少なくなったごはんにかぶりつくのでした(このあと増量しています)。

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もっと強面になればいいのだろうか。。。
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ちっちゃなおっさんにもケンカ売られてた。。。













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