今日もうちのウマコが騒いでる

富山県魚津市にあるふれあい牧場フロンティア。3頭の馬とお空のビッグが繰り広げる日常をマンガにした絵日記ブログ。絶賛毎日更新!

オリジナルキーホルダー、ピンバッジ、マグネット、イヤリング等ウマコオリジナルグッズも販売中。収益はウマコたちの生活費に当てさせていただきます。

タグ:牧場

コミック2宇宙人に攫われる1

.コミック2宇宙人に攫われる2


忘れもしない四年前のこと。
ウマコたちが我が家へきて間もない頃の出来事でした。
以前ビバが馬小屋を抜け出した話はしましたが
その数週間後にシルが脱走。
朝厩舎へ行くと外で佇んでいたのです。


当時のシルはまだワイルドヘアでツンデレ女子。
そっけない態度でなつっこくもなく、といった女のコでした。

そんなシルが外に出ていたので、すぐに確保したのですが、ちょっと待ってよ、と。

シルの部屋の馬栓棒は閉まったままなのです。
そして、一番下の馬栓棒と地面との間はとてもじゃないけどシルが抜け出れる余裕はありません。

なのに、シルだけがキレイに外に出ているのです。


やがて気づきました。
シルの両方のこめかみがハゲていることを。

ではやはり無理やりずりずりと這いずり出てきたのだろうか。

そうも考えましたが、それにしても高さが足りないのです。。。


そして、私たちはある一説にたどりつきました。

宇宙人誘拐説。

なぜならば、シルちゃんはその日から徐々に性格が変わり、前髪を切った当たりから完全に馬を忘れた甘えん坊さんに変身したから。

嬉しい変身なのですが、実はその翌年もいつの間にか両方のこめかみがハゲいたことがありました。

数年に一度、彼女は実験のために連れ去られ、ヘッドギアでもつけられているのか。
本気でそう思っています。
 

綱11
綱12
綱23

厩舎での部屋順と違い、牧場の部屋順は入り口から遠い順に
ビバ→ハク→シル
です。
そしてビバはこれまでに何度もハクのエリアに体を乗り出してはハクに怒っていたのです。
それだけではありません。
その逆にはシルがいます。
ハクちゃんは板挟み状態。結構広さのある部屋であるにもかかわらず、ハクちゃんは部屋の真ん中にしかいられませんでした。

昨年見かねた私たちは、ビバとハクの間に網を張りました。
ハクちゃんもビバがウニュ〜ンと顔を出してこないことに安心したのか、顔も穏やかになりしばらくは平和な日が続きました。

しかしそれも束の間のことだったのです。

日々せっせことビバは網を噛みしだき、事もあろうにそれを見ていたハクちゃんがある日、自ら網をかじり始めたのです。

一馬力から二馬力になったため、網はあっという間に破れビバたんこんにちは状態に。

これに関してはさすがに私たちも「ハクちゃんアホか!」と。

せっかくの砦を自ら破る。
これいかに!

ハクちゃんには今季も自分のことは自分で守ってもらうことになりそうです。

 

酔っ払いとシル1
酔っ払いとシル2

ふれあい牧場フロンティアは、富山県魚津市にある遊園地施設「ミラージュランド」内で営業をしています。
うちが魚津市さんから土地を借り、フロンティアをオープンしたのですが、遊園地とあって、実にさまざまな人が訪れます。

中でも隣りのバーベキュー場からは、赤い顔をした千鳥足さんたちがしょっちゅう遊びに来てくれるのですが、うちは節度をわきまえた酔っ払いさんならまあ大丈夫。
ただし、お酒の持ち込みは固く禁じています。

夏になると連日バーベキュー場は賑わいを見せ、フロンティアにも陽気な方々が来ます。
大抵大人数で入ってきて一人が乗るのをみんなでわいのわいの言いながら見ている、というスタイルが定番なのですが、中には一人でふらりと入ってきて、ずっとウマコと見つめあっているという人もいるのです。

ビバと見つめ合われると心配で仕方がないのですが、ハクちゃんやシルならまあ安心。
ただ、一昨年の夏は驚きました。

一人でフラフラと赤ら顔で入ってきた女性はシーちゃんと見つめ合い、15分ほどしたらシーちゃんの目の前で体育座りをし始めて、なお見つめ合い、気づくとめちゃくちゃ至近距離に顔を近づけているのでよく見ると、シーちゃんに顔中舐められている最中でした。。。

お互い恍惚とした表情で舐めて舐められ。。。

舐めぐせのあるシルが顔をかじることはないとは思いますが、さすがに止めに入ると、両者から不服そうな顔でわたしは見つめられたのでした。。。 
 

取れたのに1
取れたのに2


馬は実に好奇心が旺盛な生き物だと常々思うのです。

シルは首を極限まで伸ばして取れるものは片っぱしから手に入れていく。


ハクちゃんは遠慮気味にくわえる。
そしてビバは。。。

馬栓棒にかけておいた上着は振り回して投げ捨てる。
柵に引っ掛けておいたロープはくちゃくちゃに噛みしだく。

ありとあらゆるいたずらを仕掛けてくるので、自分の家は大して片付いていないのに、ビバたちの部屋の周り(首が伸びる範囲)だけは余計なものは何も置かないキレイな状態なのでありました。








 

コミック2鳴かなきゃいいのに1
コミック2鳴かなきゃいいのに2

冬の放牧は草も生えてなく、ウマコたちにとっての楽しみは運動会だけ。
と言ってもハクちゃんは運動会すら楽しみでもなんでもないため
冬の放牧はただの苦行らしいのです。

さて、放牧しているウマコたちを迎えに行くと、私たちの気配を察知したビバとシルが競い合うように出口に集まり待機しています。
ただ、ごくごくたまに、ビバもシルも気づかず、唯一ハクちゃんだけが気づいて奇跡の一番乗りをすることができることがあるのです。

そんな時のハクちゃんは、遠目に見てもとても嬉しそうで、待ちきれない様子でワクワクしているかのようで、私たちが到着するのを待てずに大きな声で鳴いてしまうのです。

すると、当然のようにビバとシルが気付きます。
ゆっくりゆっくり間を詰めながらこちらに近づいてくるのですが、依然ハクちゃんは二人(馬)の姿には気づいていない様子。
とうとう後ろにつかれ、案の定おしりをかじられ毛散らかされ、いつもの定位置(最も出口から遠く離れた場所)に追いやられ、安定のビリになってしまうのです。

鳴かなきゃいいのに鳴いてします。

これはハクちゃんの自分自身との戦いなのだと放っておいています。 

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