今日もうちのウマコが騒いでる

富山県魚津市にあるふれあい牧場フロンティア。3頭の馬とお空のビッグが繰り広げる日常をマンガにした絵日記ブログ。絶賛毎日更新!

オリジナルキーホルダー、ピンバッジ、マグネット、イヤリング等ウマコオリジナルグッズも販売中。収益はウマコたちの生活費に当てさせていただきます。

タグ:運動

ハク動かない1
ハク動かない2



牧場の雪がほぼほぼとけ始め、遊んでも埋まらない程度になってきました。
ただ、まだこの時期です。
しかも雪解けの牧場です。
草なんか全くありません。
びちょびちょの枯れた芝生で、やることといったら走り回ること。
このブログでも飽きるほどビバとシルの運動会の模様をお伝えしていますが、どれだけ放牧しても一向にハクちゃんは運動会に自らは参加しようとしないのです。

ビバとシルは牧場でリードを外した途端運動会開催。
ですがハクちゃんはリードを外しても隣に立ったまんま。
そっとお尻を押して歩かせるのですが、何度もこちらを振り返り牛歩で進んでいくのです。
そして、一時間後迎えに行くと、先ほどお別れした場所と同じ場所で待っています。

ちょっと待てよハクちゃん。

ていうことは、一時間前と全く変わっていない場所にいたということではないでしょうか。
そんなわけはないと思うのですが、そう思わせてしまうのがハクなんです。

悲しそうな顔をして待っているよりも、すこしでも体を動かして運動して欲しいと思う、昨年と全く何も変わらない一日なのでした。。。
 

石になる1
石になる2


今年の豪雪で外へ出られなかったウマコたちを、順繰りにひき馬散歩に連れ出した日のことは以前お話ししましたが、
外へ出る=草を食べられる
という流れは万年通用するとどうやら勘違いしているようです。
冬になれば草は枯れる。雪が降れば枯れ草どころか地面も見えなくなる。
なんてことは理解することはなく、外へ出て飽きるほど草バイキングができた日のことが脳内を占めているようなんです。
なので、この時期何度外へ連れ出しても最初は期待でルンルン。
スキップしながら出かけていくのですが、帰ってくると別馬のような表情になっています。

先日もボスがビバに乗り、遊園地内を運動しに出かけたのですが、シルはボロもおしっこもして準備万端。
ハクちゃんは声が枯れるまで鳴きまくり、一緒に行きたいと駄々をこねていました。

なのでハクちゃん、シルの順にビバと運動に連れ出したのですが、当然草バイキングなんてありません。
颯爽と帰ってくるビバの横で、まるで石でも背負わされているかのような重い足取りのハクちゃん。
シルに至っては、石になっていました。

何度繰り返してもポジティブに物事を捉えるウマコたちを見ていると、この先長〜い間おんなじことで笑えるんだろうなあと楽しい気持ちになれるんです。

 


調馬策1−1

調馬策1−2
調馬策2



馬の運動時に使う長ーいロープを調馬索と呼びますが、シルちゃんはその調馬策を見せただけで白目を剥きます。
イヤなんです。運動させられるのが。
放牧すれば、誰よりも大爆速するのに、強制的に運動させられるのは我慢できないほど嫌なんです。

なので、調馬策運動が始まると、死に物狂いの表情で走り、そしてわたしの目の前を走りすぎるときに、チラリと一瞥していきます。
そしてまた必死な形相で走り、再び目の前を通り過ぎる時、わたしを一瞥します。
その顔はまるで「助けて」と言ってるかのようですが、とりあえず運動はしてもらうのでした。

 IMG_3855
ずっと寝てたい。。

シルだけ草食べる1
シルだけ草食べる2


冬はお客さんも少なく、運動不足になりがちです。
ボスとわたしとでビバとハクちゃんに騎乗し、運動することもありますが、わたしが厩舎の掃除をし、ボスが運動を担当したほうが時間短縮にもなるので、ボスが二頭引きで運動することも多いのです。

さて、馬にとってご褒美とはなんでしょうか。
一番はもちろん「解放」だと思います。
繋がれることなく自由に走り回れる環境が彼らにとってはもっとも幸せな時間だと思います。
次いで2位は、はい「食べ物」でしょう。

なのでビバとハクの運動後は、わずかばかりに生えている草バイキング。 
雪の残る広場をかきわけて、ものすごく短い草を懸命についばむ。
その時間を楽しみに彼らは運動をがんばるのです。

ただ、シルはチョロチョロっと歩かせただけで草バイキング。
彼女の場合はほんの少しの運動とストレス解消のための外出なので、すぐにバイキングタイムに突入します。

先日ビバとハクが運動している最中にシルを広場へ連れ出して、先に草を食べさせてしまったときのこと。
ビバもハクも「は⁉」という表情を浮かべて真横を通り過ぎていきました。

完全にシルを出すタイミングを見誤ったわたしのミスでございます。

と謝ったところで彼らの気持ちはおさまらず。
その後ボスによってたっぷりとご褒美タイムを堪能したのでよしとしましょう。 
IMG_9475 2
(ハク)ヒーーーーーーーーーーーー
 

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