元馬術部員1
元馬術部員2

無口つかむ速さ尋常じゃなかった‥‥‥

富山県魚津市には何人かの心許せる友人がいますが、今回の主役もそのひとり。

さてこの友人ですが、 フロンティアにとっても欠かせない存在なのです。
なぜならば、元大学馬術部員で馬の扱いには精通しているため。
さらに現役教師でもあるので、子供の扱いに慣れていない私にとっては見ていてとても勉強になるのです。

そんな友人に、オープンして間もない頃、営業後の放牧からビバを連れてきてもらうよう頼んだことがありました。
すると突然怒声が聞こえてきたのです。

まずい、蹴られたか! と慌てて友人の方を見ると、挑んできたビバの無口を目にも止まらぬ速さで掴み取り、凄んでいる最中でした。

ふだんの穏やかで優しい様子とは打って変わり、あまりの迫力にただ呆然と見ていた私。

そしてビバがおとなしくなったらまた、元の穏やかな彼女に戻り、平然とビバを連れて戻ってきたのです。

怒りのスイッチを瞬時に入れてビバがおとなしくなったら即座にスイッチを完全に切る。
このメリハリこそが、馬に怒っていることをダイレクトに伝えるコツなのでしょう。

今も牧場で時折見せる友人の怒りのスイッチの入れ方、切り方は本当に参考になります。


聞けば彼女が所属していた大学馬術部の馬は、競走馬上がりのサラブレッドがほとんどだったとか。
気が荒い馬が多く、まさに命懸けのお世話と練習だったそうです。
今でいう競馬馬のリトレーニングを馬術部員たちで行っていたということなのでしょうか。
大学にもよりますが、部費以外に部員が競馬場などでアルバイトをして馬たちの生活を支えながら練習していた学校が多くあったらしいのです。
だから調教済みの馬を迎え入れることなど難しく、こういった形になったのでしょう。

なので、彼女曰く「当時の馬たちに比べたらビバは可愛いもん」なんだそうです。

朗らかに笑いながらそう話す彼女を見て改めて、「昭和時代の馬術部の経験値ってすごい!」とリスペクトせずにはいられないのでした。